しろお
白尾灯台
 1095
 北緯 36°43' 3", 東経 136°41' 1"
 白色 円塔形 コンクリート造

 群閃白光 毎7秒に2閃光
 光達 13海里
 地上〜頂部:10m、水面〜灯火:25m
 初点 大正3年3月

滝埼灯台から能登道路に入って南南西に進路をとり、白尾のICで降りる。
灯台に行く道は民家の間で右左折を繰り返して、少し苦労してたどりついたのだが、
着いてみれば、なんのことはない、ICの料金所の崖の上だ。 灯台からは料金所を真下に見下ろす感じ。
灯台は神社に隣接している。 狛犬は灯台をも守っているのか。
ツートーンの色タイルは、どうやら石川県だけでの流行だったみたいだ。

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干飯埼灯台は海岸沿いの国道から見える。
地図を見たら郵便局の横から道があるみたいだが、土地の人に尋ねたら、民宿の裏手に石段がある、と言う。
石段はあった。 登った。 猫の額ほどの畑があり、そこで道が途切れた。 いくら探しても灯台へ続く道はない。
今回の灯台めぐりで、初めて、本気で藪こぎをした。 藪の先では、崖にコンクリートを吹き付けた壁が私の行く手を阻んだ。
持参した杖で、上方にある蔓を手繰り寄せ、1本に足をかけ、1本にすがりついた。
ほとんど垂直に近い崖で、私の体は60度。 ロッククライミングだ。

越前岬灯台は、敦賀湾、若狭湾に出入りする船舶の目印となる大型灯台だが、
越前岬と灯台の位置は少し離れている。
資料を見れば、旧越前岬灯台は、
灯塔も、初点プレートも貫禄のある灯台だったようだが、
耐震強度の不足のため、
2008年11月21日に新越前岬灯台に代わった。
その日、わずか5分間、
新旧2基の灯台の灯が同時に点灯されたという。
マイミクのT氏が、貴重な画像をアルバムにしておいでだ。 
転載の承認をいただいたので、一枚を掲載する。 →
写真の左が旧灯台 (撤去されて今はない)
右が新灯台。

えちぜんみさき
越前岬灯台
 1069 [F7242]
 北緯 35°58' 8", 東経 135°57' 7"
 白色 円塔形 コンクリート造

 単閃白光 毎15秒に1閃光
 光達 22
海里
 地上〜頂部:26m、水面〜灯火34m
 初点 昭和15年3月29日

灯台巡回車のカーステレオは、能登半島の灯台めぐりを始めるころから、
香西かおり の 「越前恋歌」 を繰り返し繰り返しかけっ放しだ。 私が好きな曲なのだ。

   ‥‥‥‥
   はぐれた海鳥(とり)が ぐるぐる回り
   沖ゆく船は 日本海
   肩を冷たく 突き刺す 雨が
   想い出 濡らして 過ぎてゆく
   愛を信じて ひとりゆく旅は
   続くの 続くの 越前岬

歌詞のせいでもあるまいが、‥‥越前岬‥‥というと、陰と陽に分ければ陰のイメージがある。
帰らぬ恋、辛い別れ、女心の哀切には、ぴーかんの空と青い海は似合わない。
不思議なもので、佐渡島からずーっと続いた好天が、泣きだしそうな空に変わった。
男の私に 「肩を冷たく突き刺す雨」 は降らなかったが。

灯台は、この山の上にある

おしま
雄島灯台
 1080
 北緯 36°15' 1", 東経 136°07' 1"
 白色 円塔形 コンクリート造

 群閃白光 毎9秒に2閃光
 光達 12海里
 地上〜頂部:11m、水面〜灯火39m
 初点 昭和29年1月26日

東尋坊に近く、雄島も柱状節理の岩肌を露出させている。 30mほどの島の山に登って、初めて灯塔と対面できる。
灯台の周囲は草木が繁茂している。 灯台のわずかなコンクリートの上で昼食。
昼食は途中で買ったにぎり寿司だったが、30mの山を登っているうちに揺すられて、
にぎり寿司が、プラ容器の片隅でお結び状態になり、まるで海鮮丼だ。
私の灯台めぐりでは朝食はもちろん抜くし、昼食も抜きがちだから、
昼時に海鮮丼と化したにぎり寿司でも食べられれば御の字だ。

かさみさき
加佐岬灯台
 1082
 北緯 36°21' 1", 東経 136°18' 0"
 白色 四角塔形 コンクリート造

 群閃白光 毎13秒に3閃光
 光達 13海里
 地上〜頂部:15m、水面〜灯火:54m
 初点 昭和27年5月2日 [橋立灯台として]

近くに、橋立という集落があり、橋立灯台を名乗っていたが、昭和41年に加佐岬灯台と名称変更をしている。
遊歩道が整備されて公園の一部分という感じだ。
佐渡島からずっと天候には恵まれていたが、次第に雲が低くなってきた。 晴れていれば素晴らしいロケーションだったろうに。

あたかこう
安宅港口灯台
 1087
 北緯 36°25' 2", 東経 136°25' 0"
 白色 円塔形 コンクリート造

 等明暗白光 明3秒暗3秒
 光達 14海里
 地上〜頂部:16m、水面〜灯火:22m
 初点 昭和55年12月22日

「勧進帳」 で知られた安宅の関に隣接している。 私の基準でいうところの 「灯台らしい灯台」 だ。

私の灯台めぐりの旅は、ひたすら灯台だけを追い続けて、温泉も名勝も名物料理とも無縁だが、安宅の関跡には寄ってみた。
関所跡は、安宅住吉神社の境内で、神社では巫女さんが、バスガイドみたいに名調子で説明してくれる。
説明を聞いた後では、ごく自然に、お守り札やら、ステッカーやら、お守り袋を買宇気持ちになるから不思議だ。
弁慶の個人技で義経一行が関所を通過できたことから、神社には、珍しい 「難関突破」 のお守り札がある。
灯台巡回車が速度違反の取り締まりという難関をうまくパスできるようにステッカーを買った (笑)

おおの
大野灯台
 1091 [F7232]
 北緯 36°37' 0", 東経 136°36' 2"
 白色 四角塔形 コンクリート造

 単閃白光 毎10秒に1閃光
 光達 16海里
 地上〜頂部:26m、水面〜灯火34m
 初点 昭和9年3月1日 (大野灯柱として)

昭和26年4月、大野灯柱から現灯台に建て替えられているが、塔高26mは北陸の大都市・金沢でも一番の背高で、
シンボルタワー的な存在だったという。 「日本の灯台50選」 に選ばれている。
50選に選ばれることが、どんな権威づけにも、格付けにもならないのだが、
(大野灯台を愛する方々や金沢市民には、たいへん失礼で申し訳ないが)
この灯台を含めて数基の灯台が50選に選ばれていることが、私にはどうも納得できないのだ。
選から漏れた灯台で、50基の中に入れてよさそうな灯台はいくつもある。
「日本百名山」 と同じで、選ばれようと外れようとガタガタいう問題でなないが、
50選とか、100選とかが公表されると、それが独り歩きしてしまうから始末が悪い。 海保も罪なことをしたものだ。

B

A

岬巡り (表紙) → 旅の軌跡 → (左の) リスト → 越前岬
と、お進みいただけば、
貴重な、同時点灯の写真をご覧いただけます。

かれいさき
干飯埼灯台
 1057
 北緯 35°53' 3", 東経 135°59' 7"
 白色 円塔形 コンクリート造

 群閃白光 毎10秒に2閃光
 光達 12海里
 地上〜頂部:10m、水面〜灯火47m
 初点 昭和36年3月

降りるときは、登るときよりももっと怖い。 どうやって降りたか記憶にない。
と言うのは、崖をクリアして、藪に足を突っ込んだとき、そこには地面がなかった。
藪が落下を防いでくれたが、体が硬直して、左足を痙攣(けいれん) が襲った。 擦り傷も少々。 悶絶すること数分。
足の踏ん張りが利かないから、杖で上体を起こし、辛うじて立った。
干飯埼灯台‥‥。 2度と行きたくない灯台だ。 (灯台そのものは可愛かったが)

  (注) 灯台がある集落の郵便局の横からが登り口みたいだ。
      私は老人に教えられたままに民宿の裏から登って進退きわまったが、
      郵便局からなら、もっと楽に行けるかもしれない。
      改修工事が予定されている様子で、工事があれば、道もすぐにわかるだろう。

@

T氏 (とも〜る さん) のHP 「岬巡り」 は こちら です。

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