たきさき
滝埼灯台
 1098
 北緯 36°55′8", 東経 136°45' 0"
 白色 四角塔形 コンクリート造

 群明暗白光 明3秒暗1秒明1秒暗1秒
 光達 13海里
 地上〜頂部:11m、水面〜灯火18m
 初点 昭和41年4月

農道で灯台傍まで車で行ける。 ただ、轍が深くえぐれて、中央部が盛り上がり更に草が生え、車の腹をこすりそうだ。
灯台巡回車はフルタイム4駆だから、大概のところは抜け出せるだろうが、あまり走りたい道ではない。
灯台からまっすぐの道もあった。
海岸線に沿った道よりは走りやすいが、途中で門柱のようなものが立っている。
ドアミラーを倒して通過した。 何のための門柱か知らない。 大型車を進入させないため、ではあろうが。

ふくら
福浦灯台
 1101 [F7220]
 北緯 37°04′7", 東経 136°43' 1"
 白色 円塔形 コンクリート造

 単閃白光 毎12秒に1閃光
 光達 15海里
 地上〜頂部:15m、水面〜灯火28m
 初点 明治38年3月18日

海士埼灯台で日没を迎えた時点で、その日の灯台めぐりには一応区切りをつけるべきだが、
いったん走り出すと 「もう一つ先へ」 と欲が出る。 哀しい性分だ。 それで、福浦灯台を目指した。
ところが、灯台は海に向けて灯を点すから海からは視認しやすいが、陸は遮光板で光が漏れなくなっている灯台が多い。
カーナビは目的地点を指しているが、道路からは灯火が見えない。

夜になって、暗がりの海岸の道路を歩いて探しまわった。
海岸の集落によく見られる、海を望む場所に墓地が点在する道で、小心者の私には辛い道だった。
ずいぶん気味の悪い思いをしながら、旧福浦灯台は見つけた。 現役の福浦灯台は分からずじまい。
道の駅に車を留め、隣接の温泉に入り、焼き肉レストランへ。 気がつけば、朝起きてから何も食べていなかった。
翌朝、改めて新旧の福浦灯台へ。 灯台は消灯寸前だった。

たつがさき
竜ヶ埼灯台
 1100 [F7204]
 北緯 37°24' 3", 東経 136°53' 9"
 白色 円塔形 コンクリート造

 単閃白光 毎15秒に1閃光
 光達 18海里
 地上〜頂部:11m、水面〜灯火:66m
 初点 昭和40年12月25日

輪島市街の西に突き出た岬の灯台。
灯台下の広い駐車場は海草を日干しにする広場と化していて、作業中の人に、解りきっている登り口を、一応は聞いてみる。
灯塔と付属棟の裾模様はツートーンで、穴水灯台より濃い色のタイルを使っている。
大蛇礁を照らす照射灯を併設している。

ろっこうさき
禄剛埼灯台
 1123 [F7196]
 北緯 37°31' 7", 東経 137°19' 6"
 白色 円塔形 石造

 等明暗白光 明3秒暗3秒
 光達 18海里
 地上〜頂部:12m、水面〜灯火:48m
 初点 明治16年7月10日

ブラントンが設計した灯台は明治9年の金華山灯台、角島灯台、尻屋埼灯台までだが、その流れを受け継いでいる。
関門海峡の六連島灯台や部埼灯台を見慣れているから、禄剛埼灯台の灯塔と半円形の付属棟を見れば、なにかホッとする。
能登の観光スポットの一つだから、真っ白に塗装されて、日に照ってまばゆい。
レンズが回転せず、遮光板が回転するという方式は、外からはうかがい知れない。

灯台には歴史の長短があり、規模の大小があり、立地のロケーションの差異がある。
「灯台風土記」 に登場する灯台もあれば、土地の人でさえも知らない灯台がある。
私が灯台めぐりをして、その訪問記を書くときは、極力、写真枚数を同じにし、記事の行数を揃えようとする。
好きな灯台たちに優劣や序列をつけるのは私の好みではない。
度の灯台たちも、灯りを点して船の航行を助け、人命と財産を守るのに変わりはないからだ。

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あまさき
海士埼灯台
 1107
 北緯 37°08' 8", 東経 136°40' 2"
 白色 四角塔形 コンクリート造

 等明暗白光 明3秒暗3秒
 光達 14海里
 地上〜頂部:16m、水面〜灯火28m
 初点 昭和28年11月

早朝、七尾を出発して、内浦から外浦の灯台を回ってきたが、海士岬に日没5分前に着いた。
水平線に雲が出ていて、これはこれでいいだろう。

さるやまみさき
猿山岬灯台
 1109 [F7212]
 北緯 37°19' 5", 東経 136°43' 4"
 白色 円塔形 コンクリート造

 群閃白光 毎30秒に4閃光
 光達 22海里
 地上〜頂部:17m、水面〜灯火219m
 初点 大正9年11月15日

私の灯台めぐりとは、突き詰めて言えば 「初点プレート漁り」 だ。
これまで訪問した250基余の灯台で、全ての初点プレートを写真に撮った。
灯台めぐりを始めた最初の2基、室戸岬灯台と姫島灯台は、初点プレートを撮り忘れて、そのためだけに再訪したほどだ。
禄剛埼灯台の初点プレートには 「菊の紋章」 がつけられている。
初点灯時に明治天皇が臨席したからだと聞いているが、菊の紋章入りはここだけだ。

そうは言っても、心躍る灯台は、ある。 その一つが禄剛埼灯台だ。 お目当ては、たった一枚の初点プレートだ。

@ 禄剛埼灯台

B

A 能登鞍埼灯台

C

能登半島

輪島の人に猿山のことを聞けば、灯台よりも、雪割草が咲いている山、と返ってくる。
ところが、灯台としては禄剛埼灯台に勝るとも劣らない。 回廊に特徴がある灯塔は、なかなかどうして堂々たる体躯だ。
だが、立派な灯室のガラス越しに見える灯器はなんとも貧弱で、2等フレネルレンズが据え付けられた往時が羨ましい。
地形図を見て難行を覚悟していたが、道中が長いだけですんなりと行ける灯台だった。
能登半島の西北端で40km先まで光を届けて、スックと立ちはだかっている。 男らしい、行く価値のある台灯台だ。

B 竜ヶ埼灯台

C 猿山岬灯台

福浦灯台は昭和25年に海保に移管、27年に鉄筋コンクリートに建て替え、昭和59年に改築されているが、
明治9年に日野吉三郎によって、現存する最古の木造灯台として灯りを点している。
福浦灯台の初点プレートに刻まれた、明治38年3月初点とは、木造の和式灯台としの初点灯を示す。

(旧)福浦灯台

のとくらさき
    鞍埼灯台
 1120
 北緯 37°29' 9", 東経 137°08' 7"
 白色 円塔形 コンクリート造

 群閃白光 毎7秒に2閃光
 光達 12海里
 地上〜頂部:9m、水面〜灯火:70m
 初点 昭和31年4月

能登

国道249は、灯台がある岩山を新鞍崎トンネルで潜り抜ける。
灯台へはトンネルの手前から旧道に入るのだが、旧道は通行止め。
数分に1台の通行量だから、旧道の通行止めの柵を乗り越えるのは簡単だが、
運悪く国交省の下請けが除草作業中で、一応断ってから旧道を歩く。 40mの登りだ。
灯台の敷地は狭くて、灯台のすべてはレンズに収まらない。 私は初点プレートさえ写せればそれでいいのだが‥‥。

D

D 海士埼灯台

E

E 福浦灯台 [新・旧]

F 滝埼灯台

F

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は現在地です

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A

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灯台めぐりを計画する段階で、全ての灯台の所在を 1/2500 地形図でチェックするのだが、
灯台の多くは人里離れた辺地に建つ。 岬の突端、あるいは山の上。
灯台の記号が岬の山の上にあると 「これは厄介だ」 と思い、「何としてでもたどり着こう!」 と‥‥。

富山湾

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