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ぎゃるりー
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灯台の初点プレートは
私の宝物だが、
行くに行けなかった
長門伊瀬灯台のそれは
何物にも増して嬉しい。
宝物中の宝物だ。

吏員退息所 (現・記念館) は
山口県で最古の石造洋館。
倉庫のレンガは、
菅島燈台のレンガを焼いた
志摩の瓦職人・竹内仙太郎が
出張してきて焼いたもの。

北緯 34°20' 57", 東経 130°50' 36"
円形 御影石造
1等 閃白光 毎5秒に1閃光
1,400,000カンデラ
光達距離 18.5海里(約34km)
地上〜頂部:29.6m、水面〜灯火:44.7m
初点灯 明治9年3月1日
燈塔とレンズは現存、現役
2001年4月29日より、一般公開開始

ブラントンの灯台に特有の
半円の付属棟の屋上に置かれた照射灯は
まだまだミットモナイが
昔の姿よりは良くなった

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私が角島灯台を定期巡回するのは2か月に一度。 実際には不定期に訪れることもあるから年に10回程度か。
そのたびに長門伊瀬灯台を横目で眺めていたのだが、
2009年3月、冬から続いていた時化が静まり、今年初めて瀬渡し船を出せるという。 さっそく渡った。

北緯 31°21′7″ 
東径 130°53′5″
白色 塔形   単閃白光 
毎3秒に1 閃光   
光達距離 8海里
地上〜頂部 14m  
水面〜灯火 18m

ブラントン設計
日本海での洋式灯台第1号
この灯台が下関にあることは私の誇りだ

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長門伊瀬灯台

ながと いせ とうだい

毎月、角島灯台 を定期巡回するには、海士ヶ瀬戸に架かった 角島大橋を渡らなければならない。
2000年に完成した角島大橋は、1,780m で、離島に架かる橋で通行料を取らない2番目の長さだ。
左右に遮るものがない橋の上を走ると、船に乗った気分になるが、どうしても眼に入るのが
北東方向の岩礁に立つ 長門伊瀬灯台 だ。 肉眼では小さくて、200mmのレンズで撮った写真は鮮明ではない。
傍まで行って、初点プレートを撮ってきたくなる灯台だ。 いつの日か、瀬渡し舟で渡る日を夢見ている。

ところが、ところが
待てば海路の日和があり、正義は勝つ。
照射灯を支える支柱が1本欠落し
照射灯を下に引きずり下ろすことが決まったのだ。
工事は2009年3月。
晴れて、角島灯台は
その端正で比類のない美しい顔の真ん中から
「オデキ」 がとれたのだ!
灯台ファンにとって、下関市民にとって
こんな目出たくもうれしいことはない。
長生きしてよかった!

角島灯台の写真では、あまり好まれない、不人気の角度から2枚。 クズ瀬照射灯がせめて白く塗ってあれば‥‥。
角島を訪れて、この角度から灯台を眺めるとき、そしてまた、この角度からの写真を見るとき、
灯台が、灯台ファンのものではなく、沖行く船のためのものだと 再認識させられる。
燈塔の基部は半円形で、ブラントンガ設計した 六連島灯台 や 部埼灯台 に共通するものだ。
角島は、山口県の北西端、下関市豊北町の神田岬の沖、 3km の 海士ヶ瀬戸(あまがせと)を隔てた離島だった。
特牛燈台がある 特牛港から連絡船が通っていたが、角島大橋が開通し、本土と結ばれた。
通行料無料の角島大橋の開通は、島民にとって念願だったが、それは同時に、大量の観光客の流入を促した。
面積4平方キロ、戸数350戸、人口 1500人、留守をするときに鍵をかけない島の、長閑な生活は一変した。
角島大橋はTVCMに使われ、映画 「四日間の奇蹟」 やドラマのロケ地に選ばれ、灯台周辺は観光地として整備され、
灯台は一般公開され、休日や夏場は人がごった返す島になった。
関門海峡とその周辺で、最も簡単に、労せずしてにたどり着ける灯台の出現を、喜べばいいのか?
8面フレネルの1等レンズが、旋回しながら点す燈光は日本一美しいと思う。
また、荒磨きの花崗切石を積み重ねた 30m の燈塔は、日本一優れたバランスで、優美さをかもし出していると思う。
難点は、灯篭下部に クズ瀬照射灯が取り付けられていることだ。
灯台ファンにはなんとも無様で無粋だが、
灯台には 「航海者の生命と安全を守る」 という厳しい使命があり、これもまた、角島灯台の角島灯台らしさ、だろう。
灯台めぐり を続けていると、二度と訪れることがないであろう灯台も数多い。
そんな中で、毎月一回定期巡回をしている灯台がある。 角島灯台。 葡萄舎から片道1時間だ。
角島灯台は、日本の灯台の父 ・ ブラントンが離日する間際の作品で、彼には珍しい高塔式の燈塔を持っている。
当然、保存灯台であり、灯台50選に選ばれ、全国に14基ある 「のぼれる灯台」の一つだ。
ということは、スター級の灯台として、必要な要素を全て兼ね備えた灯台、ということだ。

灯台めぐりを始めるようになって、灯台には 「初点プレート」 なるものがあることを知った。
その灯台が初点灯した年月日を記した金属製の記念プレートで、燈台の入り口に掲げてある。
室戸岬灯台の初点プレートを撮っていないことを後々まで悔いた。 2年後に再訪問した。
五国灯台歴訪

位置 [Lat/Long]
塗色及び構造 [Colour, Structure]
等級及び灯質 [Class, Characteristic]
光度 [Liminous Intensity (Cd)]
光達距離 [Range (M)]
高さ [Tower Height, Focal Plane Height]
初点灯 [Commissioning date]
北緯 33°14' 38", 東経 134°10' 42"
白色 塔形 鉄造 [White, Tower, Iron]
第1等 単閃白光 毎10秒に1閃光 [Fl W 10s]
1,900,000カンデラ
30.5海里(約56km)
地上〜灯火:15.4m、水面〜灯火:154.7m
明治32年4月1日 [4.1.1899]
北緯 33°57′1″
東径 130°54′3″
白色 塔形
単閃白光 毎3秒に1閃光
光達距離 3海里
地上〜頂部 4.9m
水面〜灯火 6.2m
角島灯台
つのしま とうだい
六連島灯台 ↓
玄界灘・響灘と周防灘を結ぶ大動脈は、S字型に大きく蛇行する関門海峡だ。
下関(本土)と北九州の間を早鞆瀬戸と呼び、下関の突端・彦島と北九州の間を大瀬戸と呼ぶ。 
大瀬戸があるなら、小瀬戸もある。 下関で、本土と彦島を分かつ小海峡が小瀬戸だ。
その響灘側の入口に小さい灯台がある。 太郎ヶ瀬鼻灯台。
所在は分かっていたし、海から(船から)眺めたこともある。 しかし、灯台まで行く道が分からなかった。
磯伝いに行けないのなら、崖を降りてみたら? そう思って、彦島大橋の畔で下に降りる道を探した。 あった!
崖を下ること30m。 釣り人の踏み跡はシッカリ道を成していた。
1ヶ月有半、行きたくて仕方なかった太郎ヶ瀬鼻灯台に、ついにたどり着いた。 今度という今度は、釣り人に感謝した。
北緯 33°59′7″
東経 130°59′8″
白色 塔形
等明暗緑光 明3秒暗3秒
光達距離 3海里
地上〜頂部 8.3m
水面〜灯火 12m
太郎ヶ瀬鼻燈台
たろうがせはな とうだい
葡萄舎から最も近い灯台ですが、
やはり、船がないとそばまで行けません。
100m前後の距離を、
釣り船を手配するほどでもないし‥‥。
口惜しい思いをさせてくれる
可愛い灯台です。
室戸岬燈台

室戸岬燈台  
私の燈台めぐりはここに始まる

室戸岬の灯台は、岬を形成する海岸段丘上に立つ。
その場所は海抜 140m の高さにあるから、灯塔は低くても用を成す。 灯塔は14m だ。
灯台にいたる坂道を上り詰めるとフェンスがある。 それから先は立ち入り禁止だ。
その地点 (見学場所)から 10m 下った狭い場所に灯台は建っている。
灯火は 20秒に 1回転するが、直径2.5mのレンズは両面にあるから 10秒に1回 閃光を放つことになる。
24番札所 ・ 最御崎寺そばの坂道を上ると 室戸岬灯台 だ。
普通、灯台は見上げるが、室戸岬の灯台は見下ろす格好になる。
灯台ファンとしては少しがっかりだけど、
巨大な燈光に照らされた時、落雷に射抜かれたみたいに
私は立ち尽くした。
このページの 灯台たち
室戸岬灯台 (高知県室戸市)

満珠島灯台 (下関市長府沖) 
  長府宮崎第2防波堤灯台  
  太郎ヶ瀬鼻灯台

角島灯台 (下関市豊北町角島)
   長門伊瀬灯台

まんじゅしま とうだい
満珠島燈台
日本全国で、灯台の数は 3300余 といわれている。
船舶航行の大動脈であり、海上交通の難所でもある関門海峡に望む下関には、
歴史的価値を持つ灯台や、海峡航行に欠かせない重要な灯台が配置されている。
北から、角島(つのしま)灯台、六連島レ(むつれじま)灯台、台場鼻(だいばはな)灯台、
対岸の北九州には、部埼(へさき)灯台、等々で、 どれもみんな好きな燈台だ。
見ようと思えば、いつでも見れる灯台だが
船がなければ近づけない
近くて遠い、「わたしの」 灯台

長府宮崎第二防波堤燈台
ちょうふみやざきだい2ぼうはてい とうだい

部埼灯台
    ↓
地元の人は、満珠島 などと呼びません。 満珠 ・ 干珠(まんじゅ ・ かんじゅ)です。
長府沖 1km に浮かぶ、もう一つの小島との総称です。
満珠と干珠、諸説あって、どちらがどちらかはっきりしていません。
私は 「満珠島灯台」 のプレートをつけた灯台がある島を 満j珠 と呼びます。
なお、満珠干珠は 長門一ノ宮 ・ 住吉神社の神域です。
頂部に ソーラー発電機を載せると、外観はこうなる。  わが街の燈台はユニークで、いい。
関門橋を背景に
北緯 33°59' 41", 東経 131°01' 36"
白色 塔形 コンクリート造
単閃白光 毎4秒に1閃光
2000カンデラ
光達距離 13海里
地上〜頂部:15.9m、水面〜灯火:16m
初点灯 昭和9年10月20日
改築 昭和61年2月

船は朝9時に出港。 満珠島の周囲は岩がゴロゴロしていて、満潮でなければ桟橋に近づけないとのこと。
なるほど、餅は餅屋、だ。
10分で到着。 船さえあれば、こんなに簡単に来てしまうんだ!
私が住む、下関市長府 から最も近い灯台は、満珠島((まんじゅしま)灯台 だ。
長府の沖合い, 2.3km に浮かぶ無人島に建てられている。
燈台ファンになって、真っ先に訪ねたい灯台だったが、船がなければ近づけないから、私には「近くて遠い灯台」 だ。
ワイン仲間で、HN が 「釣り迷人」 さんにこの話をしたら、2・3日うちに釣り船を用意してくれた。
持つべきは 飲み友達 だ。
むろとざき とうだい
190万カンデラ、 光達距離 30,5海里(56km) という、日本一の閃光が見学場所を直射する。
照らされた瞬間、周囲の空気が上昇する。
目の前で灯火が回転するのだから、その仕組みも手に取るように分かる。
この、得がたい経験から、私は灯台に興味を持った。
それまでの、海岸風景の中に白亜の灯台が屹立する様を、「いいなァ」 と眺めていた私が
「燈台ファン」 になった瞬間だ。
これから先、灯台めぐり の範囲を全国に広げても、「わたしの灯台」 の第1号は永遠に室戸岬灯台 だ。
「わたしの」燈台
私が 「燈台」 を語るとき、避けて通れない灯台がある
私を 「燈台ファン」 にした 室戸岬灯台 と
我が家から一番近いのに歩いて行けない 満珠島灯台
そして、毎月一回、定期巡回する 角島灯台 だ
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