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ズームを目いっぱいに伸ばして撮った遠景だから、
写りはよくないが、そんなことは二の次で、
この目で神子元島灯台を観たことに意義がある

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灯台めぐり 「三半島物語」 目次 
「三半島物語」 表紙 このページです
陸前浜街道〜犬吠埼 GO
房総半島 GO
三浦半島〜湘南 GO
伊豆半島 GO
復路 (三保ノ松原 ・ 菅島) GO

灯台ファンである私が、本州最西端の
海峡の街 ・ 下関に住んで、
恵まれていると思うときと、逆の時がある。
恵まれていると思うのは、
下関周辺が 「灯台銀座」 であること。
逆に思うのは、
北海道 ・ 東北 ・ 関東 ・ 中部が遠いこと。

いつの頃からか、
全国各地の灯台めぐりをするということは、
足跡をたどれば日本列島を一周することだ、
と気づいた。
日本海側は佐渡島と角田浜灯台まで、
太平洋側は御前埼灯台まで足を伸ばした。

北海道はすでに一周しているから
残るは東北6県と御前埼から東の関東だ。
関東と言えば、
東京と伊東に9年いたのに、
あの頃は灯台ファンではなかったから
伊豆の爪木埼灯台など、
水仙は見に行っても灯台まで行っていない。

爪木埼灯台から見た神子元島と灯台

満を持して、関東を目指した。
尻屋埼灯台は灯台めぐりのゴールだから
その手前の大津岬から訪問した。
御前埼灯台は訪問済みだから
三保ノ松原の2基までを今回の行程とした。

志摩半島の菅島灯台は、1年前の 「黒潮灯台紀行」 の際、
訪問できなかったので、復路に立ち寄った。
(上図は、主な灯台だけで、詳細図はは各ページにあります)

月日   ページ   宿泊地
10月31日(土) 下関 07:30 山陽道〜名神道〜東名道〜常磐道 22:00 中郷SA 往路  車中
11月1日(日)  大津岬灯台、川尻灯台、日立灯台、磯崎港防波堤灯台、磯浜灯柱
鹿嶋灯台、犬吠埼灯台、長崎鼻照射灯
陸前浜街道
 〜犬吠埼
 A 勝浦温泉
飯岡灯台、太東埼灯台 房総半島  B
11月2日(月)  勝浦灯台、鴨川灯台、安房白浜港灯台、野島埼灯台、洲埼灯台 三浦三崎
(海獺島灯台)観音埼灯台(第二海堡)剱埼灯台、城ケ島灯台 三浦半島
 〜湘南
 C
11月3日(祝) 安房埼灯台(葉山灯台)湘南港灯台、江ノ島灯台 伊東温泉
伊豆網代灯台、川奈埼灯台、門脇埼灯台 伊豆半島   D
11月4日(水) 稲取岬灯台、爪木埼灯台、須崎恵比須島指向灯(下田灯台)
石廊埼灯台
(神子元島灯台)波勝岬灯台(安良里灯台)
戸田灯台、伊豆大瀬埼灯台
車中
11月5日(木) 清水灯台、清水真埼灯台 東名道〜伊勢湾岸道〜伊勢道〜菅島
菅島灯台
鳥羽〜伊勢道〜名阪国道〜和泉大津 17:30 阪急フェリー
復路   E フェリー 
11月6日(金) 06:30 北九州・新門司
   訪問灯台 34基 (灯柱・照射灯を含むうち 初点プレートを撮り忘れた灯台2基)   遠くから眺めた灯台 6基  
   
見残した灯台 1基(磯埼)  廃止されていた灯台3基 (布良鼻、館山港沖ノ島、仁科) 
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「三半島物語」 表紙 このページです
陸前浜街道〜犬吠埼 GO
房総半島 GO
三浦半島〜湘南 GO
伊豆半島 GO
復路 (三保ノ松原 ・ 菅島) GO

今春、下関から新潟まで走って、いわゆるエコノミー症候群を経験した。
アクセルに置いた足でアクセルは踏みこめるが、ブレーキをかけようとしてもブレーキペダルに足が移動しないのだ。
知らない土地の知らない道で、これは怖いことだった。
今回は、SAで休憩し、給油し、食事をするたびに脚の屈伸運動をした。
いい歳になったら、10時間を超える運転をしないことだ。 来春、もう一度、東北への往復があるが‥‥。

【 転倒事故 】

今回の灯台めぐりは辛かった。
灯台めぐり初日の2基目、川尻灯台で公園の柵を乗り越えようとして足が引っ掛かって転倒。
転倒した時に痛めていないはずの膝に異常が出た。 歩けないのだ。
日立灯台下の砂浜、大洗の磯浜灯柱への砂礫の浜、犬吠埼灯台の99段の階段、野島埼灯台の階段
どこでも、歩きにくさに膝をかばって、歯を食いしばって歩き、登った。

転倒事故は、私の行動計画を大きく狂わせた。
まず、車中泊をやめた。 宿をとって、風呂に入り、脚をいたわる方向に方針転換した。
それは、私の軍資金を直撃した。 伊豆の下田での給油以降、支払いはカードに切り替えた。
この歳の世代は、頼りになるのはやはり現金、という考えから抜けきれないのだろう。

【 灯台の格付け 】

灯台の規模に大小があり、沿岸灯台と防波堤灯台の別があり、レンズを使用する灯台では1等から無等まである。
明治期の建築で保存灯台に指定されているものから現在まで、初点灯の時期もバラバラだ。
人それぞれの好みにもよるが、スタイルの良し悪しもある。 地元から大事にされている灯台も放置された灯台もある。
それらの要素を総合的に判断して、いわゆる 「灯台の格付け」 が (各人で) なされている、と思っている。

私の灯台めぐりのお師匠さんである、海保OBで、水路課の大物だった K氏に、好きな灯台を尋ねたことがある。
即座に返ってきた答えは 「1に犬吠埼灯台、2に野島埼灯台」 だった。
狭い見聞の中で、下関に住む私が好きな灯台は角島灯台だったから、そうかなぁと思いながらも素直に聞いておいた。
その頃の私は、訪問した灯台の数はまだ100基前後しかなかったのだ‥‥。

確かに、東京湾口の房総半島・三浦半島には、長い歴史を持ち由緒ある灯台が並んでいる。
東京湾の奥の、そのまた奥には膨大な首都圏の人口密集地が広がる。
首都圏の人たちとって、灯台と言えば犬吠埼灯台か観音埼灯台だ。
手ごろな観光地の野島埼も、爪木埼も、石廊埼もなじみの深い灯台だろう。

関東大震災で倒壊して再建された灯台たち比べて、関門海峡の数基は、明治期に初点灯されて現存している。
灯台として東京湾口の灯台たちと遜色がなくても、首都圏人口の後ろ盾がある灯台たちとは認知度が違う。
田舎者の卑屈な、斜に構えた目で東国の灯台を眺めていた私だから、一種の敵意みたいなものを持っていた。
だが、一旦訪れて、この目で確かめてみれば、どの灯台もみんないい。
もとより、船舶と人命を守るという灯台の任務に差はないのだから、当然の帰結なのだが。

次は                  です

以下は、馬閑人の独り言です。 御用とお急ぎでない方は、どうぞ

【 西国から東国へ 】

下関から北茨城は遠い。
カーナビは 「ルートガイドを始めます。目的地への到着は12時間以上かかります」 と言うから大笑いだ。
事実、西国に住んでいて、東国がはるかに遠い、というのは着いた日の日没時間でわかる。
西国では、夕方6時なら、未だライトを点けないで走れる。 東国は、そうはいかない。
夕方の5時は西国の6時だ。 サマータイムの国に来た感じだ。

灯台めぐり 「三半島物語」 この一枚

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