もしかしたら歩けなくなる!
歩けなくても、右足でアクセルとブレーキは踏めるから、
下関に引き返すことになるか!

A

犬吠埼 (いぬぼうさき) 灯台

馬鹿の一つ覚え、のアングルだが、
灯台から相当離れなければドアミラーに収まらなかった。
角島灯台とほぼ同じ高さ。 高い灯台だ。

歌で名高い大洗の海岸で、磯浜灯柱を見た。
かつては 「大洗灯台」 と呼ばれていた塔柱だ。
灯台表に載っていない。 電線もない。
歩きにくい砂礫の浜を歩いて行ったのに‥‥。
海鳥が一羽、灯柱を慰めていた。

かなり動揺していた。
灯台めぐりをしていても、半分は上の空だったのかも。
訪問リストには当然入っていたのに
磯埼灯台 を通過してしまった。
これは、行きがけの駄賃で立ち寄った防波堤灯台だ
防波堤の先端までの短い距離が、
なんと長く感じられたたことか。
この辺りから、膝が曲がらずに、歩行困難のピークを迎えた。

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この写真は
故・K氏に
捧げる

長崎鼻 (ながさきはな) 一ノ島照射灯

35°41' 23"N, 140°52' 06"E   白色 塔形
不動白光
地上〜灯火:20.5m、水面〜灯火:23m
初点灯 昭和30年4月


鹿嶋 (かしま) 灯台

犬吠埼灯台から南を見ると、長崎鼻一ノ島照射灯が望める。

長崎鼻から犬吠埼を見るとこうだ。

35°42' 17"N,  140°52' 19"E   白色 円形 煉瓦造
第1等、閃白光、毎15秒に1閃光    2,000,000カンデラ
光達距離  19.5海里   地上〜灯火:27m、水面〜灯火:52m
初点灯 明治7年11月15日

犬吠埼灯台。
地理学を専攻した私たちには 「野外演習」 の授業があった。 半分はピクニック気分だ。
その授業で、(確か) 犬吠埼に行っている。 が、灯台に登った記憶はない。 40年前の私は灯台ファンではなかった。
灯台めぐりのお師匠さん、故・K氏は、「日本一の灯台」 として犬吠埼灯台の名を挙げた。

朝日新聞のアスパラクラブが人気投票をした。 「日本一の灯台から沖を見る」 で、断トツの一位だった。
ベストテンは、犬吠埼、襟裳岬、足摺岬、納沙布岬、室戸岬、宗谷岬、潮岬、石廊埼、観音埼、竜飛埼の各灯台だ。
我が角島灯台はかすりもしなかった。 投票に参加した首都圏の人口と、旅情を考えれば、こういう結果になるだろう。
お師匠さんが一位に挙げた灯台だから 「東の横綱」 としておこう。 西の横綱は角島灯台だ。

灯台の所在地は 「明石」。 高台だ。
サッカースタジアムの歓声が聞こえそうな場所に建つ。
鹿島港の築港に合わせて建てられた新しい灯台だ。
背後は墓地で、灯台としての風情はないが、
堂々たる灯台だ。

35°59' 25"N,  140°39' 07"E   白色 円形 コンクリート造
LX(158mm)、閃白光、毎5秒に1閃光   900,000カンデラ
光達距離 21海里(約39km)   地上〜頂部:32.2m、水面〜灯火:63m
初点灯 昭和46年3月29日

大洗から鹿嶋までは長い道中だ。
東には鹿島灘に沿って単調な海岸線が続く。
これといった障害もないから、
ダーク・シー (灯台がない暗い海) だ。
海でも見えれば気分転換になるが、51号からは見えない。
ただひたすら車を走らせたが、歩かなくて済むだけ楽だ。

初点プレートでは 「常陸磯崎港北防波堤灯台」 だが、
灯台表では 「常陸那珂港北防波堤灯台」 となっている。

磯浜 (いそはま) 灯柱

常陸那珂港 (ひたちなかこう) 北防波堤灯台

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36°230' 2"N,  140°37' 3"E  白色 円柱
単閃緑光 毎3秒に1閃光  光達 3海里   
地上〜頂部:6.8m、水面〜灯火:11m
初点灯 平成7年12月
   

36°30' 22"N,  140°38' 08"E   白色 円形 コンクリート造
第3等、群閃白光、毎25秒に3閃光   500,000カンデラ
光達距離 18海里(約33km)  地上〜頂部:24.5m、水面〜灯火:42.4m
初点灯 昭和42年3月31日

ところが、無傷ではなかった。
灯台から海岸の駐車場に降りるまでは何ともなかったのに、
膝の異変に気付いたのは日立灯台に着いてからだった。

思いのほか灯塔が高いから、
灯塔から相当に離れないと全体がカメラにおさまらない。
公園らしく周囲をコンクリート製の柵が取り巻いている。
それを乗り越えようとして、左足が柵に引っ掛かった。
右肩から落ちたが、そこは枯葉が厚く積もっていた。
無傷だ!

南から走れば灯塔を見つけやすいが、北から進んだので
見つからなかった。
早朝のウォーキングをしていたおじさんが、
神社の石段を下りてきて、駐車場を教えてくれた。
地元の方は、遊歩道を観光道路と呼ぶらしく、
整備された観光道路を灯台へ。

日立 (ひたち) 灯台

川尻灯台で転倒した時は気付かなかったが、
無理な体勢で、膝を捻ったとしか思えない。
歩行が困難なら、下関に引き返すことも想定して、
1基でも多く灯台を訪問しておかなければ‥‥。
日立灯台の一般公開が始まるのを待つ時間はない。
面白い形をした灯台で、塔頂部には興味があったが、
日立灯台を後にした。

灯台到着が8時過ぎ。 
一般公開は10時からだろう。 2時間ある。
灯台が立つ古房地鼻から、眼下に見える久慈浜に降りた。
海水浴場の広い砂浜から日立灯台を見上げようとした。
波打ち際まで進もうと、浜辺を歩き出したが、
足が動かない。 膝が曲がらないのだ。
目の前が真っ暗になった。

灯台めぐり 「三半島物語」 を拝メタのは11月1日だ。
この日は灯台記念日で、いくつかイベントが組まれている。
大阪のT氏が、灯台の一般公開一覧を作成していた。
日立灯台もそのうちの1基だった。

北に尻屋埼、南に犬吠埼という人気灯台の陰に隠れて
あまり認知されていない灯台だが、立派な灯台だ。
敷地は整備されて公園になっている。
五浦温泉に泊まって、点灯時と消灯時を見るのもいい。
近くには勿来の関跡がある。 そこから先は みちのく だ。

大津岬のすぐ近くには、ビッグネームの尻屋埼があるが、
そこは、私の灯台めぐりのゴールに決めていて、
来春、桜の季節に訪れる予定だから、
私が生まれて育った大津 (郡) と同名のこの灯台を
最初の訪問灯台に選んだ。

下関から連続運転で14時間余。 
常磐道の中郷SAで車中泊。
東国の夜明けは下関よりも1時間早いが、それでも、
朝5時は真っ暗だ。 今回の最初の大津岬灯台へ着いた。

36°49' 36"N, 140°48' 23"E   白色 円形 コンクリート造
無等、単閃白光、毎8秒に1閃光  25000カンデラ  
光達距離 20海里(約37km)   地上〜頂部:14.7m、水面〜灯火:55.7m
初点灯 昭和35年3月21日

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私の灯台番付では、東の正横綱が犬吠埼灯台だ。 表敬訪問したのが 「灯台記念日」 だったのは偶然か。
いつでも登れる灯台だが、この日は 「灯台記念日特別公開」 で、「本日は無料です」 の紙が貼ってあった。
灯台に飾られた万国旗は好きじゃないが、お祭りだから仕方がない。 それよりも、
入場料を1000円払ってもいいから、塔頂の回廊から人影を消してほしかった。 灯台ファンのエゴだけど。 
風が強い日だった。 16m超 / 秒。 スカートをはいた女性はしゃがみこんで動けなかった。
「この灯台にエレベーターはないの?」 と聞いている馬鹿もいた。 「江ノ島灯台に行け!」 と言いたかった (笑)
灯塔の螺旋階段は99段だ。 九十九里浜との語呂合わせだという。 
たかが99段が、歩行困難な私には200段にも300段にも思えて辛かった

大津岬 (おおつみさき) 灯台

灯台名の をクリックして下さい →

36°18' 35"N,  140°35' 29"E
白色 塔形
初点灯 昭和24年12月

日立港北防波堤灯台 (手前・赤) と
日立港東防波堤灯台 (白) は塔高が16m ある。
見えないが右方向には、日立港南防波堤灯台もある。
これも16mある。 さすが、日立港だ。

36°39' 07"N,  140°42' 42"E   白色円形 コンクリート造
単明暗白光 明3秒暗2秒   5000カンデラ (13M)
光達距離 18海里   地上〜頂部:13.7m、水面〜灯火:44m
初点灯 昭和26年11月 改築 平成11年3月

川尻 (かわじり) 灯台

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