私のカーヴ
ご参考になれば、と思って葡萄舎のカーヴの全容をご披露しました。

私のような一介のワインラヴァーに、 5坪 (16.5u) のカーヴ (ワイン庫)は大きすぎます。
フツーに並べて積み重ねて、2000本の保管が可能ですが、
購買力が伴わずに、がらがらのカーヴを眺めるのはつらいものがあります。
乱暴な計算で、1坪 400本とお考えいただいて、スペースをご検討ください。
カーヴを地下に掘るのはご自由ですが、
ファッションとしてならともかく、空調を使わず自然の力でワインを保管するのが目的なら、
2〜3m掘り下げても無意味だと思います。
今後の海面の上昇を考えれば、水没も想定されます。
「自宅にカーヴ」 を
考えている方に
人生で何度も無いことですから、家を建てようと思ったときは無限に夢が膨らみます。

私が葡萄舎を建てるとき 「地下カーヴへの憧れ」 は強いものがありました。
ヨーロッパのそれに似せて地下室を作り、空調機の力を借りずに通年一定の温度でワインを管理する‥‥。夢でした。
2坪規模の地下室を造ること自体は100〜200万の出費で済みそうでしたから
多少の事を犠牲にすれば予算内に収まって、実現可能な夢だと思えました。
しかし、ファッションとしてではなく、空調設備のいらない実用的な地下カーヴなら
地下10m掘り下げなければ無理だと知らされ、とたんに、高揚していた戦意を喪失しました。
当初の試算に数倍する工事費と、排水その他のランニングコストを考えれば、私には程遠い夢になってしまったのです。


地下カーヴを断念し 「地上の」 カーヴで妥協した私ですが、結果として 「良かった」と思っています。
葡萄舎は海岸線から離れていて、海抜もそれなりにあると思っていたのですが、
数年前の台風で、南風、高潮、河川の増水、そして満潮が重なり、前の道路が60p冠水しました。
被害は自家用車1台を廃車しただけで済みましたが、地下にカーヴを造っていれば、地獄を見るところでした。

沖積層の平地や、海抜2〜3mに自宅のある方は、初めから、地下カーヴの夢を持たないことです。
(責任は持ちませんが) 斜面の方は横穴を掘りましょう。10m掘って二重扉を設ければ空調機は要らないかも知れません。
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ご覧ください

ついつい分不相応の

カーヴを造ってしまいました

葡萄舎が

 「旅のページ」 に、
「聖地巡礼」 と称してワインの銘醸地を訪問した旅の記録があります 併せててご覧ください
「聖地巡礼」 表紙 
ブルゴーニュ  ボルドー  ピエモンテ、トスカーナ

Cave de Budousha

家付きのカーヴ だそうです

ワインを楽しむ家ですから

Vin Vino Wine

葡萄舎は

カーヴ付きの家ではなく


保管用の棚を、葡萄舎では木製にしていますが
ボトルの出し入れの際、ラベルが傷みやすく、金属製をお勧めします。
保管棚のひと枠の大きさは、12本入りの紙箱を基準にすれば使い勝手がいいでしょう。
紙箱を立てかければ、そのまま収納ケースに代用できますから。
趣味で、カーヴに水をまくのはご自由ですが、まったく意味がないと思います。
カビでラベルが汚れるのがオチです。私は夏季には除湿機を入れています。
カーヴには、たとえ折りたたみ式でも作業台を設置なさると便利です。
葡萄舎では、包装紙やリボンをカーブにおいて、プレゼントのラッピングはカーヴ内でします。
カーヴの中で飲食をしたことはありませんが‥‥。



















ワインをケース単位で買う (羨ましい) 方々がいます。
1本目で熟成を見て、2本目で飲み頃を確認し
満を持して残り10本を楽しむ、夢のようなワインライフです。
「随分楽しんだけど、これがケース買いの最後の1本だよ」
なんて、一度は言ってみたい台詞です。
私には無縁ですが‥‥。

私の購入単位は3本です。
待てずに抜栓して「早すぎた」とほぞをかみ、
2本目は開けるのが怖くなります。
ですからカーヴには1銘柄2本づつ並んでます。

長期熟成のワインをまとめ買いして、
ほこりを被るくらい置いておきたい、 
などと思ったことはありません。
私のワイン人生はせいぜい、あと15年。
息子は飲まないし‥‥嗚呼。
マウスを置くと扉が開きます
入出庫の記録をとったり、荷解き、ラッピングなどに
便利ですが、夏季の作業には防寒具の着用が必要です
作業台

C


祭壇
E

D
聖杯と燭台を飾っていますが、
未だバッカスの像 (絵?) がありません 写真C

カーヴ平面図
カーヴに水をまくための水道で、まったくの無用の長物でした
冬季、加湿型のストーブに水を補充するには便利ですが

木製の保管棚です  H1650 W1400 D400  写真B
12本積み重ねる棚が5段、5列で 300本収納
棚の下にはワインの木箱が6個納まります H700 W1400 D400
このタイプの保管棚が4台 (A・B・C・D) ありますから 
棚で 1200本収納 木箱で 288本収納できます

小机
庫内で使用する備品などを入れています

アンティーク調のワインラック (鉄製・45本収納) です
メモリアルワインを入れています
通路には玉砂利を敷き詰め、踏み石を並べています 写真A
保湿に水をまくためですが、馬鹿なことをしたものです
カーヴに湿度なんて必要ありませんでした。

A
B

保管棚には相当な重量がかかりますから、
基礎のコンクリートは 1mの厚さです。

入り口にはロマネ・コンティの畑の小石を埋めています 写真@
F
温度管理 湿度管理
温度管理
   冷却機 三菱ユニットクーラ UCH−2・DNA
           天井吊り下げ型です 写真D
           VIN SUR VIN さんの庫内温度に合わせて、
           通年16℃に設定
   暖房機 冬季に併用 加湿型電気ストーブ 
     10分単位のタイマーに接続し、気候と天候で微調整しています 
     地理学専攻 卒論のテーマを気候気象学から選んだ私の
     腕の見せ所です
     カーヴ内の温度は庫外モニターでチェック

湿度管理 一切しない  春〜秋に除湿機を入れる ラベル保護とカビ対策
写真をクリックすると画像を拡大してご覧いただけます
タナの寸法 ひと枠の寸法 ひと枠の収納 枠の数 タナの収納量
 H 1650
 W 1400
 D  400
 H  300
 W  250
 D  400
 12本  5段
 5列
 300本
 H 1650
 W 1400
 D  400
 H  300
 W  250
 D  400
 12本  5段
 5列
 300本
 H 2350
 W 1600
 D  400
 H  150
 W  500
 D  400
 11本 13段
 3列
 430本
 H 1650
 W 1400
 D  400
 H  300
 W  250
 D  400
 12本  5段
 5列
 300本
 H 1650
 W 1400
 D  400
 H  300
 W  250
 D  400
 12本  5段
 5列
 300本
タナの下
   ・
 H  700
  W 1400
 D  400
 木箱
 6個
4ヶ所  288本
 H 1200
 W 400
 D  350
   ・        ・   ・   45本
    ・    ・    ・     ・ 1963本
木製の保管棚です  H2350 W1600 D400  写真B
横に11本並べる棚が13段、3列で  430本収納できます
形態は ↑ の写真をクリックしてください 
R
C
写真@
写真A
写真B
写真C
写真D
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