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北緯 32°31' 36",
東経 130°27' 46"
白色 塔形 コンクリート造
群閃白光 毎6秒に2閃光
光度 2,000カンデラ (11M)
光達距離 17海里
地上〜頂部:19.7m、
水面〜灯火:45m
初点灯 昭和30年12月
天草灘に面した2基の灯台を訪問する前日、天草上島の灯台を訪れている。
大戸ノ瀬戸をはさんで維和島に対面する下大戸ノ鼻灯台だ。 不知火海の入り口の灯台だ。
大戸ノ瀬戸を送電線が跨いでいるが、灯台の傍らの鉄塔は九州一の高さだ。
国内でも2位の高さだというから、これは凄い。
周囲は公園化されている。 訪れる人を迎える主人は、灯台ではなくて鉄塔の方だろう。
鉄塔と灯台の力関係は、割り箸と爪楊枝の関係といっても良さそうだ。
灯台の入りには橋がかけられ、こぎれいな扉が設けられているが、
初点プレートを撮る私のために施錠がしてないのは嬉しかった。
北緯 32°22' 53",
東経 129°59' 29"
白色 塔形 コンクリート造
単閃白光 毎4秒に1閃光
光度 8,500カンデラ
光達距離 20.5海里(約38km)
地上〜頂部:9.46m、
水面〜灯火:65.2m
初点灯 昭和46年3月24日

天草町にもう1基、四季咲岬と同規模の灯台がある。
地元では 「十三仏(じゅうさんぶつ)灯台」 と呼ばれる高浜灯台だ。
十三仏は地名だが、これもまた伝承に基づく名前がいざなう灯台だ。
高浜灯台は予定外だったから、事前のチェックが不十分だった。 訪問に手こずった。
天草を北から南に移動するなら、高浜トンネルの手前で右折すると分かりやすいだろう。
灯台の上まで公園化されているが、灯台の敷地は藪に囲まれ、全景写真を撮る距離がない。
敷地で動きが取れない狭さでは稀有の灯台だが、役目は立派に果たしている。

北緯 32°31' 34",
東経 130°00' 57"
白色 塔形 コンクリート造
単閃白光 毎3秒に1閃光
光度 2,000カンデラ (11M)
光達距離 17海里
地上〜頂部:8.7m、
水面〜灯火:56m
初点灯 昭和26年3月
天草の海域にスター級の灯台はないが、沿岸小型の灯台は多い。
どんぐりが背比べをする中で、ロマンチックな岬の名前を冠した灯台がある。
苓北町の富岡城址の突端にある、誰が名付けたか 「四季咲岬」 の 四季咲岬灯台。
この岬の名前を見たり聞いたりしたら、もう駄目だ。 行ってみたくなる。
魅惑的な名前がいざなう岬だ。 そして、灯台だ。 四季咲岬の名につられて、天草の3期の灯台を訪ねた。
遠くから眺めると、海の中に小高い島影が見える。 実際は細い砂州で繋がった陸繋島だ。
砂州の上に富岡の町があり、城があった。 1637年の島原・天草一揆で名を残す城だ。
その、富岡半島の先端につけられた名前が四季咲岬。
一帯は公園化されて、整備されている。 
灯台からは天草灘が一望でき(当然)、はるか前方に長崎半島が横たわる。
先端の樺島灯台の灯は28海里だから十分にこちらに届くが、
四季咲岬灯台の灯は17海里だから、かろうじて向こうに届くか?
灯台脇には展望デッキもあるが、この日のこのとき、この公園にいたのは私一人だ。

← 100年経てば
初点プレートもこうなる
畑の終わりに灯台が立っている。 明治13年からで、九州でも古い灯台のトップクラスだ。
低い灯塔に付属棟がついた横腹が農道から見える。 土地柄か、礼拝堂の風情を感じる。
写真を撮っていたら、天草の鬼池と結ぶフェリーが入ってきた。
そうだ、あれに乗るんだ!
急いで写真を撮り、フェリー乗り場に向かったが、フェリーは未だ着岸していなかった。港から近い灯台だ。
島原半島を縦断して口之津に着いた。 港の先端・土平埼に口之津灯台はある。
ちょっとした坂道を登り、下りに差し掛かると、車幅いっぱいの農道がある。
教習所の道よりも狭い上に、道端には耕運機が停めてあったり。
ジャガイモ畑を掘り起こし、種まきをする季節だったのか。
多比良は島原半島の北端で、口之津は南端だ。
途中で、雲仙の地獄の傍らを通るが、灯台めぐりをする身に下車する気持ちはサラサラない。
窓を開けて、硫黄の臭気を車内に取り込めば、それで十分だ。
こんな走り方をするから、爆走だとか、激走だとか言われるのだろう。
三池港灯台から、長州のフェリー乗り場は近い。
多比良までの船旅の楽しみは、ユリカモメに餌をやって戯れる事だ。
70羽あまりのユリカモメが、出港前から船にまとわりついて餌をねだる。
あらかじめ用意していたかっぱえびせんが底をつき、
船の売店で 「かもめパン」 を6個も買って、かもめと戯れていると多比良に着く。
北緯 32°37' 16",
東経 130°26' 49"

白色 塔形
群閃白光 毎7秒に2閃光
光度 14,000カンデラ (15M)
光達距離 17海里
地上〜頂部:6.6m、
水面〜灯火:40m

初点灯 昭和23年3月
三角灯台の初点は明治23年3月1日だが、昭和27年3月に改築されている。
初代はどんな灯台だったのだろうか気になる灯台だ。
灯台が建つだけのスペースしかないので、正面からの写真が撮れない。
正面から見たい人は、対岸から見るか、三角ノ瀬戸を航行する船から見るしかない。
この灯台は船から眺めるときに、その凄さと素晴らしさが満喫できるだろう。
そういえば、三角ノ瀬戸を通過する三角〜島原間のフェリーが廃止されてしまったので、
庶民が船から眺めるのは困難になってしまった。 残念。
船をチャーターしてでも、海から、船から、拍手を打って拝む灯台だ。
引き返して、天草五橋の最初の橋・天門橋を渡る。 最初の分岐を右折、岩谷漁港へ。
「これより先 行き止まり」 の看板まで車。 集落が途切れたら道も途切れた。
岩場を越えて進むと、採石場跡に沿って道が続いていた。 最後は石段を直登だ。
最初の岩場で滑落さえしなければ、後はフツーの灯台訪問と変わらない。
三角灯台。 天下の山谷氏が 「陸路からは行けなさそう」 とおっしゃるのだから当然訪問を諦める。
せっかくだから、対岸から写真だけでも撮ってこよう、と思っていたのが、
灯台めぐりの先達・石松氏が訪問なさったのを知って、俄然、元気が出た。 とりあえず対岸から眺めてみることにした。
三角から、天草街道 (R57) を宇土に向かえば数分で灯台の対岸 (三角西港) だ。
なるほど、そそり立った山肌の中腹に白い小さい灯台がへばりつくように立っている。
陸路での訪問が無理だ、と言われればそのように見える。 訪問したんだ、と知らされれば行けそうに見える。
北緯 32°34' 24", 東経 130°29' 27"
白色 塔形 石造
等明暗白光 明3秒暗3秒
光度 10,000カンデラ (14M)
光達距離 16海里
地上〜頂部:8.2m、水面〜灯火:33m
初点灯 明治31年5月
弓状の海岸を一つ過ぎると、もう一つ海岸が。 その突出した岬の山上に白い灯台が!
浜辺に 「灯台敷地」 の石標があり、登山路が始まる。 道はシッカリしているが進入地点が分かりづらい。
小さいながらも、キリッとした灯台だ。
やはり石造の灯台はいい。 時期的にも、ブラントンの影響を受けていそうな造りだ。
国土地理院の地形図を見れば、海抜77mの山を越えて灯台に至る小径がある。
山を越えるよりは、砂浜に脚を取られても、海岸の方が早かろう。 で、浜へ。
事前に三角港の潮汐表は調べておいた。 午後1時が干潮だ。 条件はいい。
車で行けるところまで走らせ、心細くなった頃 「片島灯台→」 の道しるべにホッとする。
このあたりを三角町片島という。 地元では片島灯台で通っているみたいだ。
麓に数棟並んだビニールハウスがあり、その横に、意味ありげな小道が分かれている。
灯台訪問を続けているとピンと来る小道だ。
貝の密漁が横行しているらしく、立ち入り禁止のロープが張られ、駐車禁止の立て札がそこかしこに。
私の車には 「灯台巡回車」 と明記してあるし、私は灯台関係者のつもりだから、
車は一応遠慮がちに駐車し、ロープは平然とかいくぐって浜辺へ。
神社に隣接して灯台の敷地があり、灯火が旋回している。
冬の夜明けは遅い。 車の中で小一時間待って、ようやく灯台の全貌がはっきりしてきた。
島原湾で唯一の沿岸大型灯台だ。
昭和26年に初点灯して以来ずっと、有明海から島原湾の全域に光を届けてきた、
その灯りが、今、私の頭上に点っている。 毎10秒に1閃光だ。
三池港は福岡県大牟田市だが、三池港灯台は熊本県荒尾市に立つ。
海岸線から遠く離れた灯台は、薄暮か、未明に訪問するのがいい。

潮騒のざわめきや海の香りに代わって、灯火が灯台らしさを演出してくれる。
戸馳島。 とばせじま、と読む。
宇土半島と天草の間は多島海で、 戸馳島は九州本土に一番近い島だが、天草へのルートからは外れる。
単独で戸馳大橋がかかっている。 島の最南西端に灯台がある。
たいした船舶の航行もない蔵々瀬戸を照らす灯台だが、
明治31年という、日本の灯台の黎明期に、なぜここに灯台の建設が急がれたのか分からない。
が、灯台ファンとしては、そんな事はどうでもいいことで、
要は、そこに、明治の風格を備えた灯台が現存し、現役で働いていればいいのだ。
今回の灯台めぐりを思い立った発端は、久留米でワイン会があり、行きがけの駄賃のような感覚からだった。
久留米では、ワイン会の会場だったレストランのサーラ・カリーナの駐車場に車を停めて、朝を迎えた。
灯台巡回車には、1週間程度、車で寝泊りできる用意があるから便利なものだ。
車で行って、飲んで、そこで眠れば、飲酒運転で捕まる事もない。
寝て起きても、アルコールは残っているから、事故と違反に気をつけて走り出す。
真っ暗闇の中を、荒尾市の四ツ山 (55m) の山頂に着いた。
大きい四ツ山神社があり、未明から参拝する人も多く、掃除をしているおばさんが6時にはラジオ体操を始めた。
天草の灯台たち
四季咲岬灯台 ・ 高浜灯台 ・ 下大戸ノ鼻灯台
北緯 32°35' 53", 東経 130°11' 58"
白色 八角形 煉瓦造
6等 群閃白光 毎7秒に2閃光
光度 11,000カンデラ
光達距離 17.5海里
地上〜頂部:6.60m、水面〜灯火:40.00m
初点灯 明治13年5月10日
くちのつ とうだい
口之津灯台
南島原市口之津土平埼
みすみ とうだい
三角灯台
上天草市岩谷
とばせしま とうだい
戸馳島灯台
宇城市戸馳島片島
北緯 33°00' 04", 東経 130°25' 37"
白色 塔形 コンクリート造
単閃白光 毎10秒に1閃光
光度 310,000カンデラ
光達距離 21.5海里 (約40km)
地上〜頂部:15.06m、水面〜灯火:65.8m
初点 昭和26年12月 昭和59年2月 改築
みいけこう とうだい
三池港灯台
荒尾市四ツ山

燈台紀行・九州 沖縄

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