番号 ・ 名称 0516 金田ノ岬灯台 Kanedano Misaki | 北緯 45 27 .6 | 東径 141 02 .0 | |
灯質 群閃白光 毎8秒に2閃光 | 光達距離 12海里 | 水面〜灯光 27m | |
灯塔 白赤横線 塔形 | 灯塔の高さ 12m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1953.11 (昭和28年) 昭和52年改築 | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.05.18 | |
場所 獣道(?)の上 | 駐車 路側 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
元地灯台は時間はかかっても予定通り、奮部灯台で手間取って、金田ノ岬灯台は諦めることを覚悟した。 どうしても訪問するなら、フェリーは最終便になる。 時間的に無理だけど、エェーイままよ、行け! 灯台は見えても登り口がわからない。 探す時間もない。 土地の人が居たから聞いた。 「少しバックしたら獣道 (けものみち) があるから」 あった。 北海道では、これを獣道と言うのか。 灯台での滞在時間は最短だった。 利尻 ・ 礼文なら、きっとまた来る。 今回は初点プレートを写すだけ。 法定速度の2.5倍で飛ばして早い便に間に合ったが、もう、あんな馬鹿なことはしない。 |
番号 ・ 名称 0537 石埼灯台 Ishi Saki | 北緯 45 09 .0 | 東径 141 19 .7 | |
灯質 単閃白赤互光 | 光達距離 20海里 | 水面〜灯光 35m | |
灯塔 白地に赤横帯3本 塔形 | 灯塔の高さ 32m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1943.10.03 (昭和18年) | プレート 初点(石版) | 訪問日 2007.05.17 | |
場所 道道脇 | 駐車 可 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
何が驚いたといって、利尻島にこんな背高のっぽの灯台があるなんて! 稚内灯台には及ばないが、灯塔の高さ32mは北海道では群を抜いている。 周囲に何もないから建物を置いての比較は出来ないが、とにかく高い。 知床富士を圧倒する高さだ。 それも、外洋を照らす灯台ではなく、利尻水道に向かって立っている! 先達 ・ 石松氏は 「石埼灯台を見たくて利尻島に渡った」 と述べておられるが、むべなるかな。 この灯台を訪問した翌日、礼文に渡る船を待つあいだ、再訪した。 この高さを記憶しておきたかったから。 |
番号 ・ 名称 0535 仙法志埼灯台 Senposhi Saki | 北緯 45 05 .9 | 東径 141 14 .2 | |
灯質 単閃白光 毎5秒に1閃光 | 光達距離 12海里 | 水面〜灯光 29m | |
灯塔 白赤横線 塔形 | 灯塔の高さ 13m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1971.10 (昭和46年) | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.05.17 | |
場所 最南端 | 駐車 可 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
利尻島には似た様な沿岸小型灯台が多くて、書く方もダレてくるが、最初に訪問したのはこの灯台なのだ。 利尻島の最南端、仙法志御崎公園の東に立っている。 北海道の灯台が灯塔に巻いている赤や黒の帯の数によって、灯塔を高くも低くも感じるから不思議だ。 仙法志埼灯台の赤帯2本は、実際よりも灯塔を高く感じる。 しかし、時として沿岸小型の灯台よりも、近くにある防波堤の港湾灯台に立派な灯台があるから面白い。 私は、港湾灯台を対象にしていない (数が多すぎるから) が、仙法志港の赤灯台、白灯台を一枚。 |
番号 ・ 名称 0532 沓形岬灯台 Kutsugata Misaki | 北緯 45 11 .2 | 東径 141 07 .8 | |
灯質 等明暗白光 明3秒暗3秒 | 光達距離 13海里 | 水面〜灯光 24m | |
灯塔 白赤横線 塔形(四角) | 灯塔の高さ 12m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1862.05 (昭和27年) 昭和28年改築 | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.05.17 | |
場所 沓形岬公園 | 駐車 可 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
利尻富士に一歩も近づかずに、利尻富士が火山 (有史以来噴火の記録はない) であり、 利尻島は火山が形成した島だと感ずるのは火成岩を見たときだ。 秀麗な山容は紛れもなく火山だが。 沓形埼灯台がある一帯には、利尻富士から流れ出た (転がり落ちた?) 岩がゴロゴロしている。 灯台は小高く岩が積み重なった上に鎮座している、といった按配で、山の見張り番のほうが相応しい。 飛び石ならぬ飛び岩伝いにカメラアングルを探すのもまた一興だ。 利尻島は島を二分して西半分が利尻町で、沓形は利尻町の中心で礼文への定期船が運行されている。 |
番号 ・ 名称 0528 栄浜埼灯台 Sakaehama Saki | 北緯 45 12 .8 | 東径 141 08 .0 | |
灯質 群閃白光 毎13秒に3閃光 | 光達距離 12海里 | 水面〜灯光 18m | |
灯塔 白地に赤横帯1本 塔形 | 灯塔の高さ 11m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1966.10 (昭和41年) | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.05.17 | |
場所 新湊〜栄浜間 | 駐車 可 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
利尻島の西北に、新湊、栄浜という寒漁村がある。 その中間に栄浜埼灯台は立つ。 今回の旅行中は悪天候続きで、垂れ込めた灰色の雲に、海の色も冬の海の色だ。 だから、どの灯台に立っても、寒々しい雰囲気が漂う。 北海道らしさの一面といえばそれまでだが‥‥。 栄浜埼灯台も、何もない海岸に寂しげに立っている。 それを救っているのは灯塔の紅い横線だ。 灯台の存在理由は、沿岸漁業と、沖合いを航行する沓形〜香深 (利尻〜礼文) の連絡船のためか。 「襟裳の春」 以上に、何もない春の岬と灯台を眺めてきたが、健気に頑張れよ! と敬礼をして辞した。 |
番号 ・ 名称 0525 鴛泊灯台 Oshidomari | 北緯 45 14 .8 | 東径 141 13 .9 | |
灯質 単閃白光 毎15秒に1閃光 | 光達距離 21海里 | 水面〜灯光 76m | |
灯塔 白 塔形 | 灯塔の高さ 9m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1892.11 (明治25年) 昭和28年改築 | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.05.17 | |
場所 ペシ岬 | 駐車 路側 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― A ― 1 易 | |
フェリーが鴛泊港に入るとき、いやでも目に入る。 (車輌甲板に居た私は見ていない、出港時に見た) 目立つ岬の高所にあり、利尻島を訪れる人を出迎え、去る人をいつまでも見送る、格好の位置にある。 難を言えば、灯台は岬の先端で、利尻富士をバックに写真を撮りにくい。 撮ろうとすれば崖から落ちる。 ペシ岬は観光スポットで、更に高い場所に展望台がある。 断崖は海鳥の繁殖地だ。 宿を、鴛泊湾を挟んだペシ岬の対岸に選んで正解だった。 一晩中、光芒を見続けることが出来た。 潮騒が聞こえる宿、ふんだんな魚介料理、ワイン、そして灯台の灯り、私に、これ以上の贅沢は、ない。 |
番号 ・ 名称 0523 元地灯台 Motochi | 北緯 45 17 .0 | 東径 141 01 .2 | |
灯質 単閃白光 毎10秒に1閃光 | 光達距離 22海里 | 水面〜灯光 211m | |
灯塔 黒地に白横帯 塔形(八角形) | 灯塔の高さ 9m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1954.06 (昭和29年) 昭和46年改築 | プレート | 訪問日 | |
場所 ハイキングコース | 駐車 麓 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― B ― 2 ― 1 易 | |
ハイキングコースはシッカリと整備されているし起伏も少ないから、難易度は 「2」 でいいかも。 麓の集落 ・ 知床から、ハイキングコースの1/5までは車が入る。 そこから往復1時間。 天候がよければ、そして歩く事をいとわない人なら、最高の灯台訪問になるだろう。 訪れた5月18日、高山植物の開花には早く、気温は4度、霧雨が頬を打ち、吹きつける風に耳が痛かった。 何も見えない霧の中から、灯台がヌゥ〜っと姿を現した。不気味さに驚いたが、頼もしげだった。 霧が晴れる様子もなく、いい写真は撮れなかったが、もう一度、晴れた日に‥‥。 |
番号 ・
名称 0522 奮部灯台 Funbe |
北緯 45 16 .5 | 東径 141 02 .5 | |
灯質 単明暗白光 明6秒暗2秒 | 光達距離 13海里 | 水面〜灯光 46m | |
灯塔 白赤横線 塔形 | 灯塔の高さ 12m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1970.11 (昭和45年) | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.05.18 | |
場所 崖の上 道なし | 駐車 はるか下 | 訪問難易度 難 5 ― C ― 3 ― 2 ― 1 易 | |
元地灯台へのハイキングコースを登りながら、振り返れば奮部灯台が下のほうに小さく見えた。 降るときも、当然、見えた。 組みし易し、と判断した。 しかし、 崖の上まではとにかく登れる。 そこから先に道はない。 きちんとした門柱があるのに、門に至る道がない。 礼文島の3基の灯台訪問に許された時間が2時間20分。 もともと無理な計画なのに、ここで道のない灯台に出くわすとは! 地形を見極め、がむしゃらに突き進んだ。 予定の倍の時間をかけて奮部燈台の訪問を終えた。 もう、時間がない。 万事休す、か。 |