★石埼灯台
★仙法志埼灯台
仙法志港
★沓形岬灯台
★栄浜埼灯台
★鴛泊灯台
利尻 ・ 礼文 の灯台
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当初、「北の潮彩」 の計画に
利尻島、礼文島の灯台訪問はなかった
10日間で北海道全周が出来るかさえ危惧していた

実際に車を走らせて見ると
GWと夏の観光シーズンの合間で、道はガラガラ
交通量も極端に少なく、法定速度の倍で走った
一発取り消しを喰らわなかったのは幸運だった

稚内に一日半早く着いて
急に、利尻島、礼文島に渡りたくなった
サロベツ原野を走る私を利尻富士が招いたからか

船便に関しても、島に関しても、灯台に関しても
事前の知識は全くなかった
車に積み込んだ、分厚い 「灯台表」 一冊だけ

渡った、走った、見た
灯台以外には脇目もふらない二島訪問だった
利尻 ・ 礼文 の灯台−1
      金田ノ岬灯台  40分で礼文島の南北を往復、そりゃ無理だよォ !
 番号 ・ 名称 0516 金田ノ岬灯台 Kanedano Misaki  北緯 45 27 .6  東径 141 02 .0
 灯質 群閃白光 毎8秒に2閃光  光達距離 12海里  水面〜灯光 27m
 灯塔 白赤横線 塔形  灯塔の高さ 12m  国土地理院地形図
 初点 1953.11 (昭和28年) 昭和52年改築  プレート 初点プレート  訪問日 2007.05.18
 場所 獣道(?)の上  駐車 路側  訪問難易度   5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @

 元地灯台は時間はかかっても予定通り、奮部灯台で手間取って、金田ノ岬灯台は諦めることを覚悟した。
 どうしても訪問するなら、フェリーは最終便になる。 時間的に無理だけど、エェーイままよ、行け!
 灯台は見えても登り口がわからない。 探す時間もない。 土地の人が居たから聞いた。
 「少しバックしたら獣道 (けものみち) があるから」  あった。 北海道では、これを獣道と言うのか。
 灯台での滞在時間は最短だった。 利尻 ・ 礼文なら、きっとまた来る。 今回は初点プレートを写すだけ。
 法定速度の2.5倍で飛ばして早い便に間に合ったが、もう、あんな馬鹿なことはしない。

「風の旅日記」 に関連記事があります こちら です
「北の潮彩」 ページのご案内    (は現在地です)
TOP PAGE SITE MAP 北の潮彩 目次 旅程表
津軽海峡 北海道南岸(西) 北海道南岸(東) 北海道東岸 国境の海
オホーツク海 利尻 ・ 礼文 北海道北西岸 北海道西岸 北海道南西岸
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NO.

鴛泊灯台
栄浜埼灯台
沓形岬灯台
仙法志埼灯台
石埼灯台

金田ノ岬灯台
奮部灯台
元地灯台
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次のページは 北海道北西岸の灯台 です
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利尻 ・ 礼文 の灯台−8
      石埼灯台  利尻島で、こんな灯台にお目にかかるとは驚きだ
 番号 ・ 名称 0537 石埼灯台 Ishi Saki  北緯 45 09 .0  東径 141 19 .7
 灯質 単閃白赤互光  光達距離 20海里  水面〜灯光 35m
 灯塔 白地に赤横帯3本 塔形  灯塔の高さ 32m  国土地理院地形図
 初点 1943.10.03 (昭和18年)   プレート 初点(石版)  訪問日 2007.05.17
 場所 道道脇  駐車 可  訪問難易度   5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @

 何が驚いたといって、利尻島にこんな背高のっぽの灯台があるなんて!
 稚内灯台には及ばないが、灯塔の高さ32mは北海道では群を抜いている。
 周囲に何もないから建物を置いての比較は出来ないが、とにかく高い。 知床富士を圧倒する高さだ。
 それも、外洋を照らす灯台ではなく、利尻水道に向かって立っている!
 先達 ・ 石松氏は 「石埼灯台を見たくて利尻島に渡った」 と述べておられるが、むべなるかな。
 この灯台を訪問した翌日、礼文に渡る船を待つあいだ、再訪した。 この高さを記憶しておきたかったから。

灯塔は仙法志埼灯台より2m低い
灯塔の高さ 道内2位
 
(32.23m)
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利尻 ・ 礼文 の灯台−7
      仙法志埼灯台  港湾灯台に負けるな!
 番号 ・ 名称 0535 仙法志埼灯台 Senposhi Saki  北緯 45 05 .9  東径 141 14 .2
 灯質 単閃白光 毎5秒に1閃光  光達距離 12海里  水面〜灯光 29m
 灯塔 白赤横線 塔形  灯塔の高さ 13m  国土地理院地形図
 初点 1971.10 (昭和46年)  プレート 初点プレート  訪問日 2007.05.17
 場所 最南端  駐車 可  訪問難易度   5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @

 利尻島には似た様な沿岸小型灯台が多くて、書く方もダレてくるが、最初に訪問したのはこの灯台なのだ。
 利尻島の最南端、仙法志御崎公園の東に立っている。
 北海道の灯台が灯塔に巻いている赤や黒の帯の数によって、灯塔を高くも低くも感じるから不思議だ。
 仙法志埼灯台の赤帯2本は、実際よりも灯塔を高く感じる。
 しかし、時として沿岸小型の灯台よりも、近くにある防波堤の港湾灯台に立派な灯台があるから面白い。
 私は、港湾灯台を対象にしていない (数が多すぎるから) が、仙法志港の赤灯台、白灯台を一枚。
 
 番号 ・ 名称 0532 沓形岬灯台 Kutsugata Misaki  北緯 45 11 .2  東径 141 07 .8
 灯質 等明暗白光 明3秒暗3秒  光達距離 13海里  水面〜灯光 24m
 灯塔 白赤横線 塔形(四角)  灯塔の高さ 12m  国土地理院地形図
 初点 1862.05 (昭和27年) 昭和28年改築  プレート 初点プレート  訪問日 2007.05.17
 場所 沓形岬公園  駐車 可  訪問難易度   5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @

 利尻富士に一歩も近づかずに、利尻富士が火山 (有史以来噴火の記録はない) であり、
 利尻島は火山が形成した島だと感ずるのは火成岩を見たときだ。  秀麗な山容は紛れもなく火山だが。
 沓形埼灯台がある一帯には、利尻富士から流れ出た (転がり落ちた?) 岩がゴロゴロしている。
 灯台は小高く岩が積み重なった上に鎮座している、といった按配で、山の見張り番のほうが相応しい。
 飛び石ならぬ飛び岩伝いにカメラアングルを探すのもまた一興だ。
 利尻島は島を二分して西半分が利尻町で、沓形は利尻町の中心で礼文への定期船が運行されている。

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利尻 ・ 礼文 の灯台−6
      沓形岬灯台  利尻富士をバックに映える灯台 その2
 番号 ・ 名称 0528 栄浜埼灯台 Sakaehama Saki  北緯 45 12 .8  東径 141 08 .0
 灯質 群閃白光 毎13秒に3閃光  光達距離 12海里  水面〜灯光 18m
 灯塔 白地に赤横帯1本 塔形  灯塔の高さ 11m  国土地理院地形図
 初点 1966.10 (昭和41年)  プレート 初点プレート  訪問日 2007.05.17
 場所 新湊〜栄浜間  駐車 可  訪問難易度   5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @

 利尻島の西北に、新湊、栄浜という寒漁村がある。 その中間に栄浜埼灯台は立つ。
 今回の旅行中は悪天候続きで、垂れ込めた灰色の雲に、海の色も冬の海の色だ。
 だから、どの灯台に立っても、寒々しい雰囲気が漂う。 北海道らしさの一面といえばそれまでだが‥‥。
 栄浜埼灯台も、何もない海岸に寂しげに立っている。 それを救っているのは灯塔の紅い横線だ。
 灯台の存在理由は、沿岸漁業と、沖合いを航行する沓形〜香深 (利尻〜礼文) の連絡船のためか。
 「襟裳の春」 以上に、何もない春の岬と灯台を眺めてきたが、健気に頑張れよ! と敬礼をして辞した。

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利尻 ・ 礼文 の灯台−5
      栄浜埼灯台  利尻富士をバックに映える灯台 その1
泊まった宿 旅館 雪国
 番号 ・ 名称 0525 鴛泊灯台 Oshidomari  北緯 45 14 .8  東径 141 13 .9
 灯質 単閃白光 毎15秒に1閃光  光達距離 21海里  水面〜灯光 76m
 灯塔 白 塔形  灯塔の高さ 9m  国土地理院地形図
 初点 1892.11 (明治25年) 昭和28年改築  プレート 初点プレート  訪問日 2007.05.17
 場所 ペシ岬  駐車 路側  訪問難易度   5 ― 4 ― 3 ― A ― 1

 フェリーが鴛泊港に入るとき、いやでも目に入る。 (車輌甲板に居た私は見ていない、出港時に見た)
 目立つ岬の高所にあり、利尻島を訪れる人を出迎え、去る人をいつまでも見送る、格好の位置にある。
 難を言えば、灯台は岬の先端で、利尻富士をバックに写真を撮りにくい。 撮ろうとすれば崖から落ちる。
 ペシ岬は観光スポットで、更に高い場所に展望台がある。 断崖は海鳥の繁殖地だ。
 宿を、鴛泊湾を挟んだペシ岬の対岸に選んで正解だった。 一晩中、光芒を見続けることが出来た。
 潮騒が聞こえる宿、ふんだんな魚介料理、ワイン、そして灯台の灯り、私に、これ以上の贅沢は、ない。
 
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利尻 ・ 礼文 の灯台−4
      鴛泊灯台  「潮彩の宿」 と名づけた旅館から、15秒に1閃光の灯りを見続けた
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★元地灯台
標高の高さ 道内2位
 
(211m)
 番号 ・ 名称 0523 元地灯台 Motochi   北緯 45 17 .0  東径 141 01 .2
 灯質 単閃白光 毎10秒に1閃光  光達距離 22海里  水面〜灯光 211m
 灯塔 黒地に白横帯 塔形(八角形)  灯塔の高さ 9m  国土地理院地形図
 初点 1954.06 (昭和29年) 昭和46年改築  プレート  訪問日
 場所 ハイキングコース  駐車 麓  訪問難易度   5 ― 4 ― B ― 2 ― 1

 ハイキングコースはシッカリと整備されているし起伏も少ないから、難易度は 「2」 でいいかも。
 麓の集落 ・ 知床から、ハイキングコースの1/5までは車が入る。 そこから往復1時間。
 天候がよければ、そして歩く事をいとわない人なら、最高の灯台訪問になるだろう。
 訪れた5月18日、高山植物の開花には早く、気温は4度、霧雨が頬を打ち、吹きつける風に耳が痛かった。
 何も見えない霧の中から、灯台がヌゥ〜っと姿を現した。不気味さに驚いたが、頼もしげだった。
 霧が晴れる様子もなく、いい写真は撮れなかったが、もう一度、晴れた日に‥‥。

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利尻 ・ 礼文 の灯台−3
      元地灯台  未だ高山の花が咲かない山道を30分、礼文のボスは霧の中から
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利尻 ・ 礼文 の灯台−2
      奮部灯台  思わぬところに伏兵あり 舐めてかかったらいかんゼヨ!
 番号 ・ 名称 0522 奮部灯台 Funbe
 北緯 45 16 .5  東径 141 02 .5
 灯質 単明暗白光 明6秒暗2秒  光達距離 13海里  水面〜灯光 46m
 灯塔 白赤横線 塔形  灯塔の高さ 12m  国土地理院地形図
 初点 1970.11 (昭和45年)  プレート 初点プレート  訪問日 2007.05.18
 場所 崖の上 道なし  駐車 はるか下  訪問難易度   5 ― C ― 3 ― 2 ― 1

 元地灯台へのハイキングコースを登りながら、振り返れば奮部灯台が下のほうに小さく見えた。
 降るときも、当然、見えた。 組みし易し、と判断した。 しかし、
 崖の上まではとにかく登れる。 そこから先に道はない。  きちんとした門柱があるのに、門に至る道がない。
 礼文島の3基の灯台訪問に許された時間が2時間20分。
 もともと無理な計画なのに、ここで道のない灯台に出くわすとは! 地形を見極め、がむしゃらに突き進んだ。
 予定の倍の時間をかけて奮部燈台の訪問を終えた。 もう、時間がない。 万事休す、か。

最北端の離島の、最北端の灯台を訪問したのに、
周りの景色を眺める余裕がなかった。
周りの景色が望める天候でもなかったが‥‥。
礼文島の金田ノ岬まで命がけで(?)飛ばして
私の灯台めぐりが 「初点プレート漁り」 なんだ、と
よ〜く分かった。 これからは、もっと、ゆとりを。
★金田ノ岬灯台
★奮部灯台
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