番号 ・ 名称 0428 浜鬼志別灯台 Hama Onishibetsu | 北緯 45 20 .8 | 東径 142 09 .1 | |
灯質 単閃白光 毎5秒に1閃光 | 光達距離 13海里 | 水面〜灯光 26m | |
灯塔 白赤横線 塔形(四角) | 灯塔の高さ 15m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1975.11 (昭和五十年) | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.05.18 | |
場所 国道脇 | 駐車 可 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
礼文島からのフェリーが稚内に着いたのは午後3時過ぎ。 走れるだけ走って距離を稼ごうと、 飛ばしに飛ばしてたどり着いた浜鬼志別では 既に点灯していた。 稚内灯台、宗谷岬灯台、北見神威岬灯台が居並ぶ中に放り込まれたら、いかな灯台でも存在は薄い。 しかし、回廊の一段下に設けられた踊り場など、四角い灯塔はユニークで、たくましさを感じる。 朝、利尻島を発って、礼文島を駆け抜け、その日のうちにここまで来たら御の字だ。 北見神威岬灯台の手前で今夜は車中泊だ、と思いながら興部(おこっぺ) まで走ったから私は異常だ。 |
番号 ・ 名称 0427 北見神威岬灯台 ― Kamui ― | 北緯 45 03 .5 | 東径 142 30 .1 | |
灯質 単閃白光 毎15秒に1閃光 | 光達距離 19海里 | 水面〜灯光 49m | |
灯塔 白地に黒横帯2本 塔形(前円後方) | 灯塔の高さ 18m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1962.12 (昭和37年) | プレート 初点プレート | 訪問日2007.05.18 | |
場所 旧国道の先端 | 駐車 可 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
積丹半島の神威岬灯台は、北海道の灯台のスターだと思う。 オホーツク海に突き出た、その名も同じ 神威岬に立てられた灯台は、頭に 「北見」 を冠せられた。 後発の宿命だ。 二つの神威岬灯台は趣を全く異にするが、北見の灯台もなかなかどうして立派なものだ。 海に迫る断崖を背に、オホーツクの海をにらみ、沖行く船に慈母の光をかざし続ける。 その姿は、私が描いていた 「北海道の灯台」 のイメージを見事に具現している。 立ち去りがたい灯台だ。 先達 ・ 石松氏が訪れた頃閉鎖されていた旧国道は、整備され、公園化していた。 楽をさせていただいた。 |
番号 ・ 名称 0421 音稲府岬灯台 Otoineppu Misaki | 北緯 44 37 .4 | 東径 142 55 .8 | |
灯質 等明暗白光 明2秒暗2秒 | 光達距離 13海里 | 水面〜灯光 29m | |
灯塔 白赤横線 塔形 | 灯塔の高さ 15m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1972.11.30 (昭和47年) | プレート | 訪問日 | |
場所 農道の果て | 駐車 路側 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
北見神威岬灯台を訪れたとき、すでに灯台には灯が点っていた。 そこから南下。 車を停めやすい場所で車中泊を考えていたが、適当な場所が見つからなかった。 そうこうするうちに、音稲府岬の近くまで来てしまった。 北海道の夜道は暗いが、灯台まで行こう! 前輪を路肩に乗り上げ、ハイビームにして灯塔を照らした。 上まで届かなかった。 なんと、灯塔は15mもある! 立派な灯塔なのだ。 雨の夜ではなく、晴れた昼間に見たかった。 |
番号 ・ 名称 0414 紋別灯台 Monbetsu | 北緯 44 21 .4 | 東径 143 20 .9 | |
灯質 単閃白光 毎10秒に1閃光 | 光達距離 22海里 | 水面〜灯光 80m | |
灯塔 白赤横線 塔形 | 灯塔の高さ 13m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1960.12 (昭和35年) | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.05.19 | |
場所 紋別公園 | 駐車 可 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
この日、5時前には動き出し、紋別灯台に着いたらまだ点灯していた。 灯塔は、前方が半円、後方が方形という、北海道で特有(だと思う) のスタイルを採用している。 灯塔の塗装がきれいだから、その外観がよく分かる。 はじめは奇異だった灯塔も慣れればいいものだ。 以前の写真では白黒横線だが今は白赤に変わっている。 白黒は初期の灯台、今は白赤が主流らしい。 例によって、紋別の街も走り抜けただけだが、整然としていい街だ。 早朝5時ならどこでも整然? オホーツク海の灯台は、流氷が着岸すると点灯を止めるそうだが、紋別はどうなんだろう。 |
番号 ・ 名称 0407 能取岬灯台 Notoro | 北緯 44 06 .7 | 東径 144 14 .6 | |
灯質 単閃白光 毎8秒に1閃光 | 光達距離 19海里 | 水面〜灯光 57m | |
灯塔 白地に黒横帯2本 八角塔形 | 灯塔の高さ 21m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1917.10.01 (大正6年) | プレート 灯台名のみ | 訪問日 207.05.19 | |
場所 牧場の果て 観光地 | 駐車 離れて 可 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
「日本の灯台」 という写真集がある。 250ページの豪華本だ。 流氷の海から珊瑚礁の海まで、日本の名だたる灯台を網羅している。 巻頭を飾るのは能取岬灯台だ。 氏は、「オホーツク海に宇宙の神が舞い降りて、座る大地としては能取岬が最も相応しい。 これほど四季に自然を謳い、華麗な色彩で宙と大地と海が見事に調和する岬を 私は他に知らない」 と述べ、そして、 この岬にはヴィヴァルディの 「四季」 がよく似合う、 と続ける。 これが全てだろう。 春浅い5月、雨上がりの寒い朝に訪れた私は、能取岬の四季の一コマを見たのか。 |
番号 ・ 名称 0432 宗谷岬灯台 Soya Misaki | 北緯 45 31 .3 | 東径 141 56 .2 | |
灯質 群閃白光 毎30秒に4閃光 | 光達距離 17海里 | 水面〜灯光 40m | |
灯塔 白赤横線 塔形(四角) | 灯塔の高さ 17m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1885.09.25 (明治18年) 昭和29年改築 | プレート 門柱 | 訪問日 2007.05.18 | |
場所 観光地 | 駐車 可 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
日本最北端の岬で、宗谷海峡を挟んでサハリン (樺太) と対峙するが、この日、サハリンは見えなかった。 荒天で、サハリンの島影が望めなければ、ただの寒々しい岬だ。 事実、気温は4度。 風が冷たい。 最北端のモニュメントにも、間宮林蔵の銅像にも近づく人影はない。 広い駐車場に車は数台。 北に帰る、北へ流れる、をテーマの演歌は多いが、この光景をイメージしているのだろうか。 明治に鉄造八角形で建てられた灯台は野火に遭い再建、今は三代目だ。 歴史を感じるものは、ない。 灯台としての役目は役目で果たしているから、観光客が岬の先端に群がっても寂しくはない、か。 |
番号 ・ 名称 0401 宇登呂灯台 Utoro | 北緯 44 05 .9 | 東径 145 00 .9 | |
灯質 単閃緑光 毎15秒に1閃光 | 光達距離 20海里 | 水面〜灯光 142m | |
灯塔 白地に黒横帯2本 塔形 | 灯塔の高さ 20m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1969.12 (昭和44年) | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.05.19 | |
場所 自然環境保全地域 | 駐車 離れて 可 | 訪問難易度 難 5 ― C ― 3 ― 2 ― 1 易 | |
斜里を過ぎて、宇登呂に向かう途中の電光板で 「横断道路通行止め」 を見てから気分は滅入っていた。 とにかく、知床自然センターまで行こう。 駐車場でボランティアのお嬢さん(?) から、「灯台への立ち入り禁止」 を告げられた。 「立入禁止」 といっても形ばかりに倒木が置いてあるだけで、またぐのは簡単だが、素直に聞いた。 で、網走海上保安署に電話を入れ、紋別海上保安部に取り次いでもらい、「立ち入り許可」 を得た。 木立の中の灯台は 森の精? みたいだ。 こんな灯台があってもいい。 |