番号 ・ 名称 0603 茂津多岬灯台 Motta Misaki | 北緯 42 36 .9 | 東径 139 49 .7 | |
灯質 群閃白光 毎24秒に2閃光 | 光達距離 23海里 | 水面〜灯光 282m | |
灯塔 黒地に白横帯 塔形 | 灯塔の高さ 14m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1936.04 (昭和12年) 平成13年改築 | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.05.16 | |
場所 林道の先 | 駐車 可り | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
山陰の余部埼灯台と高さの日本一を競っている。 先に仕掛けたのは余部埼らしい。 1m高くした。 おさまらない茂津多岬は、平成13年の改修を期に屋根をとんがり帽子にして茂津多岬を超えた。 航路標識のハンドブックにも書いてある。 高所の灯台は雨雲や霧にさえぎられる。 高きが故に尊からず。 言わんこっちゃない。 余部埼では雨雲で、今日の茂津多岬ではガスにまかれて展望が効かない。 しかし、村おこしの起爆剤にせよ、地元から大事にされる灯台は幸せだ。 林道が通じ、敷地はきれいだ。 灯台めぐりの先達が、1時間かけて登った山道を、車なら10分とかからない。 喜ぶべき、だろう。 |
番号 ・ 名称 0641 松前灯台 Matsumae | 北緯 41 25 .1 | 東径 140 05 .3 | |
灯質 等明暗白光 明3秒暗3秒 | 光達距離 15海里 | 水面〜灯光 25m | |
灯塔 白赤横線 塔形 | 灯塔の高さ 7m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1889.09.01 (明治22年) | プレート 木片 | 訪問日 2007/05.15 | |
場所 突堤の先(弁天島) | 駐車 可 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
GWが過ぎて、松前の桜が満開だと全国ニュースが報じた。 私が桜前線に追いついたのは納沙布岬だ。 松前港の防波堤には、すっきりとした形のいい白灯台がたっている。 防波堤でこうなら松前灯台も‥‥。 突堤の先端、弁天島の麓は、廃船のクズがうず高く積み上げられている。 無残だ。 その脇を抜けて小高い弁天島の頂に続く踏み跡がある。 出迎えるのは旧官舎。ボロボロだ。 要らない建物なら潰してしまえばいいものを。 灯塔と塔屋の剥げた塗装は、間もなく塗り替える周期だろう。 しかし、あの、旧官舎はどうにかならないか。 灯台名を書いた名札も朽ちかけた木片では可哀相だ。 |
番号 ・ 名称 0617 ポンモシリ岬灯台 ― Misaki | 北緯 42 08 .0 | 東径 139 55 .4 | |
灯質 群閃白光 毎8秒に2閃光 | 光達距離 12海里 | 水面〜灯光 43m | |
灯塔 黒地に白横帯 塔形(六角) | 灯塔の高さ 11m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1963.12 (昭和38年) | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.05.16 | |
場所 国道脇 | 駐車 路側 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
私の灯台めぐりでは、ポンモシリ岬灯台の訪問が先で、本目岬灯台が後になるのだが、 灯質、灯塔(六角)、灯屋、は全く同じ、黒と白のタイルで黒帯3本も同じ。初点は本目岬の方が一年早い。 ポンモシリ岬のお色直しが最近なのだろう。 タイルがきれいだ。 双姉妹といえば、我が角島灯台と尻屋埼灯台もそうだ。 しかも、こちらは初点が同じ年だ。 ただ、角島灯台は荒削りのまま石を組んでいるから、趣は随分と異なる。 どちらが好きかは好みの問題だ。 立地は、本目岬が海に突き出した岩山の上だから絵になるが、何もかも同じ、とはいくまい。 |
番号 ・ 名称 0601 本目岬灯台 Honme Misaki | 北緯 42 44 .7 | 東径 140 06 .9 | |
灯質 群閃白光 毎150秒に3閃光 | 光達距離 12海里 | 水面〜灯光 48m | |
灯塔 黒地に白横帯 塔形(六角) | 灯塔の高さ 11m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1962.11 (昭和37年) | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.05.16 | |
場所 国道脇 | 駐車 路側 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
茂津多岬灯台から弁慶岬灯台に向かいながら、一人でブツブツ言って運転していた。 灯台は高ければいい、ってもんじゃない。 高ければ雨雲やガスがかかって役に立たない。 茂津多岬は真昼間からガスに巻かれたじゃないか! 展望が効かなかった口惜しさ半分に舌打ちする。 そうこうする内に、本目岬灯台が飛び込んできた。 国道脇の手ごろな小高さの頂に立っている。 地図もカーナビも要らない灯台だ。 気持ちを持ち直して登っていたら、電線のカラスがサッと舞い降り、 私をかすめて飛び去った。 人懐こさではない攻撃的な凶暴さに驚いた。 本目岬では棒切れが必要だ。 |
番号 ・ 名称 0631 日方泊岬灯台 Higatatomari Misaki | 北緯 41 38 .9 | 東径 139 59 .9 | |
灯質 群明暗白光 明4秒暗1秒明1秒暗1秒 | 光達距離 13海里 | 水面〜灯光 43m | |
灯塔 白赤横線 塔形 | 灯塔の高さ 11m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1971.11 (昭和46年) | プレート 初点プレート | 訪問日 2007/05.15 | |
場所 集落に隣接 | 駐車 可 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
この日は、待つ前まで走れれば御の字。 適当な場所を見つけて車中泊と決めていた。 松前で大量に食料とビールを買い、準備万端整えたが、これといった適地がない。 走っているうちに、日方泊岬に着いてしまった。 灯台の前には広い空き地がある。官舎の跡だ。 ヘッドライトが灯塔を照らすように車を移動させたが、あまり効果がなかった。 そこで泊まる事も考えたが、ここまで来たら江差まで走ろう。 途中、車の前を横切って路側の茂みに 飛び込む動物が。 あの、とがった耳は狐だ。 北キツネかどうかは知らない。 |
番号 ・
名称 0627 鴎島灯台 Kamomeshima |
北緯 41 52 .1 | 東径 140 06 .8 | |
灯質 群閃白光 毎13秒に3閃光 | 光達距離 14海里 | 水面〜灯光 36m | |
灯塔 白地に黒横帯2本 塔形 | 灯塔の高さ 12m | 国土地理院地形図へ | |
初点 1889.09 (明治22年) 昭和26年改築 | プレート 初点プレート | 訪問日 2007.0516 | |
場所 公園 | 駐車 波止場に可 | 訪問難易度 難 5 ― 4 ― 3 ― 2 ― @ 易 | |
函館〜江差〜積丹半島〜小樽までを 「追分ソーランライン」 と呼ぶ。 観光目的のネーミングだ。 江差追分の本家本元が江差だ。 繁栄を誇った時代もあっただろうが、今はどこにでもある漁港だ。 が 「腐っても鯛」 で、3本マストの開陽丸は繋留されているし、文化の薫も漂う港町だ。 たとえは悪いし失礼だが、一世を風靡した年増芸者って感じだろうか。 よく知らずに言って申し訳ないが。 海に生きた街、海があっての街だからなのか、灯台はきれいな公園に鎮座している。 回廊の手摺りに鴎のレリーフなんて、誰の心に余裕があったのだろう。 歴史がある、いい灯台だ。 |