塩瀬埼灯台から入道埼灯台へ向かう途中
海を見下ろすと戸賀灯台が。 行ってみたくなる灯台だ。

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チゴキ埼灯台
ちごきさき とうだい
 40°24' 43"N  139°57' 06"E
 白色 塔形 コンクリート造
 単閃白光 毎5秒に1閃光   330,000カンデラ
 光達距離 18.5海里
 地上〜頂部:13m、水面〜灯火:47m
 初点灯 昭和29年4月6日

灯台が置かれている周囲の環境を整備し、きれいに保っているのは、地方自治体だろうか、それとも地域住民の奉仕だろうか。
チゴキ埼灯台に関して、そこのところを確認していないが、私が訪れた300余基の灯台の中で、
チゴキ埼灯台の周囲が整備され、きれいに保たれている度合いはダントツだ。 幸せな灯台だと思う。 いい灯台を訪れた。

入道埼灯台
にゅうどうさき とうだい
 40°00' 09"N  139°42' 18"E
 白地に黒横帯3本塗、塔形 コンクリート造
 第3等大型、単閃白光、毎15秒に1閃光   
 1,500,000カンデラ   光達距離 20海里
 地上〜灯火:24m、水面〜灯火:57m
 初点灯 明治31年11月1日
 

5年前、灯台に関心と興味を持った。 近場の灯台めぐりをして、灯台ファンになった。
まとめて、ある地方の灯台めぐりをしたい、と思い立って、計画したのが東北の灯台めぐり 「奥の磯道」 だ。
秋田まで飛行機で飛び、レンタカーで灯台を回り、仙台から飛行機で帰る計画だった。
その当時から、三陸の灯台めぐりが手ごわいと想定され、結果として 「奥の細道」 が実行に移されるまで3年余を要したが、
灯台めぐりを始めたばかりの私が東北を訪問地に選んだのは、
白地に黒帯を3本まいた入道埼灯台を訪れたかったからに他ならない。

入道埼灯台は、3年余にわたって、私の心をとらえて離さなかった。その入道埼灯台が、私の目の前にある。 やっと、来た。
朝、鼠ヶ関灯台を出発してから山形・秋田の灯台を駆け抜けたのは、一刻も早く入道埼にたどりつきたかったのかもしれない。
灯台は灯室まで登れたが、回廊には出られなかった。 風が強かったのだ。
灯台からの景色を楽しみに来た観光客にはかわいそうだが、回廊に人影がないのは灯台ファンには嬉しい。
初点プレートを別にすれば、私にとって入道埼灯台とは、遠くから眺めていればいい灯台なのだ。
遠過ぎて、白黒の塗装がやっと識別できるような遠くでは困るが‥‥。

塩瀬埼灯台
しおせさき とうだい
 39°51' 5"N  139°45 '4"E
 白色、塔形 コンクリート造
 等明暗白光、明4秒暗4秒
 光達距離 13海里
 地上〜灯火:9.5m、水面〜灯火:18m
 初点灯 昭和30年1月

国土地理院の地形図では潮瀬崎だが、灯台名称は塩瀬埼灯台だ。
国道脇に数台の駐車スペースがあり、海岸に降りれ手も車は停められる。
国道から灯台が立つ岩山を眺めると、よしっ、行くゾッ! という気分になる灯台だ。 好きなロケーションだ。

私が好きなのは白地に黒帯を巻いた灯台だが、
白地に赤帯もそれに次ぐ。
入道埼灯台が立つ男鹿半島に船川灯台があったから、
灯台めぐりの初期の段階で 「奥の磯道」 を思い立ったのだ。

船川(鵜ノ埼)灯台
ふながわ (うのさき) とうだい 

 39°51' 5"N  139°49 '2"E
 白地に赤横帯3本色、塔形 コンクリート造
 単閃白赤光、毎4秒に1閃光   6,000カンデラ
 光達距離 12海里
 地上〜灯火:19m、水面〜灯火:49m
 初点灯 明治27年10月   昭和52年9月改築
 

灯台表では 「鵜ノ埼灯台」 となっているが、初点プレートは 「船川灯台」 のままだし、私もそのほうが馴染み深い。
「船川」 が頭に着く防波堤灯台が5基、灯浮標が3基もあるから混同を避けるためか。
だったら、歴史がある船川灯台は軒先を貸して母屋を乗っ取られたことになる。
「船川灯台」 ならどこにある灯台かすぐにわかるが、「鵜ノ埼灯台」 ならどこにある岬かわからない。

後で気がつけば、灯台に至る車幅をもった道があったのだが、
灯塔を見つけると、がむしゃらに崖を登る癖が染み付いているので、同じことを繰り返してしまった。
赤帯を3本巻いた灯塔で、「雪国の灯台を訪れた」 との思いが湧く灯台だ。
明治27年の初点というから古つわもの、だ。

金浦港灯台
このうらこう とうだい
 39°15′22″N 139°54′41″E
 白色 塔形 コンクリート造
 単閃白光 毎4秒に1閃光   8,500カンデラ
 光達距離] 13.5海里
 地上〜頂部:11m、水面〜灯火18m
 初点灯 昭和13年4月1日

「奥の磯道」 に出かける前に、本荘灯台の廃止を確認したくて秋田海保に電話したとき、別の話になって、
海保の方が 「コノウラにもありますから」 と言う。 てっきり、秋田海保の建物の裏に灯台があると思った。
その時初めて 「金浦」 と書いて 「このうら」 と読むのを知った。 情けない灯台ファンだ。

金浦漁港は、複雑な形をしていて、ポコンポコンと点在する小山の間に海が入り込んでいる。 象潟の名残りか。
金浦灯台は、そんな一つの小山の上に立つ。
灯台の近くに 「方角石」 が据えられている。 方角が十二支で刻まれ、金浦港の古い歴史を感じさせる。

松ヶ崎

金浦港














松ヶ埼灯台
まつがさき とうだい
 39°29' 57"N  140°02' 57"E
 白色、塔形 コンクリート造
 単閃白光、毎5秒に1閃光   6,000カンデラ
 光達距離 15海里
 地上〜灯火:11m、水面〜灯火:25m
 初点灯 昭和33年10月

旧い写真を見ると、灯台に隣接して何やら民間の建物が建っている。 今は、その建物が撤去されて、すっきりとしている。
灯台付近では、国道7号は海抜20mの高さにあって、6m下がって灯台、さらに14m下がって海岸という立地だ。
だから灯火は国道よりもわずかに高い。
海岸線は単調で、灯台は砂浜に立つ。 付近には大きい漁港もないから、ダークシーを解消する灯台だろう。
灯台まで車を横付けしたが、思いのほか砂が深い場所があった。 4駆なら問題はないが。

5年前、灯台めぐりの範囲を広げようとして、真っ先に
東北の 「奥の磯道」 を候補に挙げたのは、この灯台を見たかったからだ。
以来、今でも白地に黒帯を巻いた灯台は私を魅了する。  入道埼灯台。

チゴキ崎

入道埼

秋田の灯台

2010. 05. 01

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背景には、
世界遺産の白神山系の末端が迫っているはずだが、
霧に隠れていた。
きれいに整備された灯台があれば、これで十分だ。

私が灯台めぐりをするとき、背景の山とはあまり縁がない。
山形県を駆け足で走る間、
鳥海山はついに姿を見せなかったし‥‥。

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船川(鵜ノ埼)

塩瀬埼

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