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関門海峡の街 ・ 下関に住んで誇りと言えば、
海峡航路に沿って乱立する航路標識の多さだ。
灯台、導灯、潮流信号、信号、灯台浮標、
その数は数えられるけど数えきれない。
その数が多ければ、
時代とともに廃止され、撤去されたものも多い。
灯台で6基を数える。
それらは、灯浮標の設置に伴って、
「不要」 と烙印を押されたものだ。
海上保安庁が後世に残すものと認定した
「保存灯台」 でさえ、いとも簡単に撤去される。
灯台ファンとして、悲哀この上ない。
台場鼻灯台は現役で活躍する
煉瓦造りの最古の灯台だったが、
2009年に廃止、撤去された。
無念やるかたない。
関
門
橋
の
橋
桁
←
下関導灯(前灯) ↓
早鞆信号所 ↓
↑ 燈浮標
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関門橋が引き立て役です
下関市あるかぽーと東防波堤灯台(許可)
下関市港湾局が管理する灯台です
下関市
たいがいの港や湾の入□などでは、
船がまっすぐに進むべき場所に立つている 「導灯」 は
1箇所(1組)
あれば事足りる。
しかし、S 字型に湾曲している関門海峡では
6箇所(6組)
の導灯で船舶を誘導している。
船の進むべき方向の延長線にあたる陸上に
低い塔と高い塔が一組になって立っていて、
船は、この一組の塔、または塔から発する光をを目標に
進めば安全、という単純明快な装置なのに、
信じられないことだが、
この海峡を航行する船で、航海士が居眠りをして
海岸に乗り上げる船がいた! 親の心子知らず、だ。
船も驚いただろうが、事故を見た私も驚いた。
▲
下関導灯
▲
関門海峡 ・ 早鞆瀬戸 (はやとものせと) の潮流は早い。
早いときで 13ノット (13海里≒24km強) / 時
というから
川の流れの比ではない。
流れに乗った船はス〜イスイと進むが、
流れに逆らった船は、抗えど抗えど、遅々として進まない。
当然、海峡が一番狭まった、
関門橋の付近が流れも一番早い。
小さい船が流れに逆らって、海峡の縁を選んでも進めず、
ついにあきらめて U ターンしたのを見たことがある。
人生の縮図のような海峡だ。
潮流信号所は、海峡の東西の入口と、
海峡が狭まった地点の3箇所にある。
電光表示板で、流れの方向と速度、これからの傾向を示す。
●
●
火ノ山下潮流信号所
部埼潮流信号所
下関市
この導灯に導かれて入港するのは小型船舶(漁船)だ。
だからでもあるまいが、ペンキもささくれ立って、
よく管理されている状態、とは言いがたい。
プレートは手書きで、燈台ファンには見るのが辛い。
後灯からは彦島大橋の向こうに六連島が望める。
(
06年4月に塗装を施され、きれいになりました)
小瀬戸導灯(前灯)
小瀬戸導灯(後灯)
この地図は 門司海上保安部でいただいた地図をベースに作成しました。
地図のコピーはご自由にどうぞ。
灯台が好き、 海峡が好き、 下関が好きな方なら なお嬉しい、です。
関門海峡には、数え切れない (本当は数えられる)
灯浮標がある。 形もさまざまだ。
関門海峡の最も狭小な 早鞆瀬戸 (関門橋の真下) に設置され
船舶の交通整理のための信号施設。
撮影時は H
が表示されていたが、表示には T もある。
H ; 総トン数1万トン以上の東行船がある 西行船は運航に注意
T ;
総トン数1万トン以上の西行船がある 東行船は運航に注意
●
戸畑信号所
早鞆信号所
●
早鞆信号所
← 灯浮標
関門橋のたもとから見た 火ノ山下潮流信号所
かつての 火ノ山下灯台の跡地に建つ
左手前は 早鞆信号所 船の GO STOP
信号だ
灯浮標 も設置されている。
北九州市
門司区
台場鼻潮流信号所
●
下関導灯(後灯)
崖の上 です
下関導灯(前灯)
波打ち際 です
彦島
大瀬戸一号
大瀬戸二号
小瀬戸導灯
北九州市
門司区
▲
▲
大瀬戸三号
▲
▲
「関門航路」 の東の入口 (出口) は
部埼(へさき)灯台と満珠島(まんじゅしま)灯台を結ぶ線
西の入口
(出口) は 六連島(むつれしま) になる。
この海域を6基の灯台が見守るのだが、
かつては
門司埼灯台の対岸に火ノ山下灯台があった。
関門水路が最も湾曲する場所には金ノ弦灯台もあったし、
巌流島にも灯台があった。
六連島には定期船が出ているので、いつでもいけるが、
私の家から一番近い
満珠島灯台が
行くとなると一番てこずるのだから、なんとも皮肉だ。
釣り船か漁船でもチャーターする必要がある。
燈台めぐりは乗りかかった船なのに、
満珠島に渡るべく
乗る船を捜すのはしんどい。
まぁ、待てば海路の日よりあり、だろう。
そして、その日和は、あった。
下関市
周防灘
太郎ヶ瀬鼻燈台
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門司埼燈台
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台場鼻燈台
北九州市
門司区
満珠島燈台
響灘
部埼燈台
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灯台に関心を持ってからは、灯浮標の一つさえ見逃すまいと、海面を凝視します(笑)
関門海峡は名だたる海上交通の難所ですから、灯台を含めて航路標識には事欠きません。
むしろ、狭い海域にこれだけのありとあらゆる標識が混在している場所は国内でも稀有でしょう。
故あって、この地の住人となったのですから、この恵まれた環境を楽しまない手はありません。
航路標識を訪ね歩く
「海峡散歩」 です。
六連島燈台
舎人独白
海峡の街 ・ 下関に住んで30年。
折に触れて海峡の景色を眺めていましたが、
漫然と眺めるだけですから、海峡のどこに何があるか、さっぱり知らないで今日に至りました。
長府の沖合い
1km の満珠島(無人島) には白い灯台がひっそりと、しかし健気に建っていることや
5km の対岸には、明治初期の燈台で現存する5番目の 「部埼灯台」
があることなど、
私にはまったく無縁のことでした。