とりあえず、
南米旅行をまとめてみました。
手直し、加筆、削除はこれからです。
お気づきがありましたらご指摘ください。
どうぞ、よろしく。  2008.03.31 洒人
ビスタドームでは、軽食、飲み物のサービスを終えると、アルパカに扮した道化役が通路を飛び跳ねる。
続いて、アルパカ製品を着込んだ、ファッションショーが繰り広げられる。 モデルは乗務員だ。
夜は、クスコの中心街で、アルパカ製品の土産物屋に私たちを連れて行く、という段取りだ。 いやはや。











双方それぞれに、そうなった事で喜んでいるのなら
何処からも文句は出ない。
はるか地球の裏側で、
日本人的発想をまかり通らせてもらった。
驚いたのは、不承不承、席を移動したかに見えた老夫妻が
席を変わった途端に、
堰を切ったように大声で若いカップルと話し始めたことだ。
私が感じたように、先方も、
長い面白くない列車の旅になる
、と思っていたのだろう。
座席をタスキ掛けで交換すれば、
日本人は日本人同士、米国人は米国人同士で向かい合える。
長い道中、そのほうが楽しいに決まっている。
で、米国人2組に提案した。 席の交換が実現した
私たちの同行者は通路を挟んで隣のボックスに二人いる。
出発間際になって、米国人の若いカップルが乗り込んできた。
これで日本人と米国人がそれぞれに横一列。
私の頭をよぎったものがある。
日本人同行者は一塊に座ったが、私とN氏の向い側には
米国人らしい老夫婦が座っている。 直感した。
3時間を越える長い道中、打ち解ける相手ではなさそうだ。
コチトラは、何よりもアメリカ語に弱い。
マチュピチュからの帰路は、クスコに近いポロイまで鉄道だ。
ビスタドームは往復とも座席指定だ。
4名向かい合わせだから、日本ならその4名が通し番号だが
ペルー鉄道は通路をまたいで横一列が通し番号だ。
復路 (アグアス・カリエンテス → ポロイ)
アグアス・カリエンテスの駅に列車が一編成停まっていた。 機関車を写していたら、運転士と目が合った。
「いいか?」 と合図を送ったら 「いいぞ」 と返事があった (と思った) ので運転席に入った。
ジーゼル機関車の運転席って、鉄道マニアでない私にはあまり面白くなかった。
レストランの看板すれすれに列車が通り
歩道で演奏を始めたバンドの背景は機関車
操車場の空き地にレストラン街ができた
日本なら考えられない光景だ
これは 「ペルー的」 鉄道事情だろう。
結局、帽子は返品、代金は取り返して決着を見たが、
あの帽子たちも、価値の分からない人たちに買われずによかったのかも知れない。
私? 私は買わなかった。 私の顔に、野球帽が似合うとはどうしても思えなかったから。
理由は知らないが、駅についてから帽子を受け取った3〜4人の人の帽子には、小さな国旗が縫い付けてなかったのだ。
「話が違う」 と言い出し、添乗員と現地ガイドを巻き込んだ騒動になった。
「私は、あの、ペルーの国旗がいいから買ったんだ。 国旗が付いてないのならいらない。 返品するから金を返せ」
面白い人たちだ。 あの帽子がいいのは、黄色と暗緑色の配色、機関車のヘッドマークと PERU RAIL の刺繍だろうが。
その帽子は、ひさしの部分が黄色で、他は暗緑色。 ペルー鉄道のマークもついて、「PERU RAIL」の刺繍もある。
いいデザインだ、と私は思った。
早々と買った人の帽子を見れば、後に小さいペルー国旗が縫い付けてある。 中央の紋章は略して。
縦1.5cm × 横2.5cm 程の、あってもなくてもいいような小さな国旗が大問題になった。
私のほかにも、その帽子に食指が動いた同行者がいて「買う」 と言い出し、
帽子の存在は買い物好きな日本人の間ですぐに知れ渡った。
私も、私も、と言うのはいつものパターンで、最初に欲しいといった二人が買い求め、
それ以外の人は車内で代金を払い、品物は駅に着いてから、となった。 ごく自然な成り行きだ。
往路 (オリャンタイタンボ → アグアス・カリエンテス)
終点のアグアス・カリエンテスまでの所要時間は1時間半だ。 車両前部の乗務員室から軽食と飲み物がサービスされる。
その乗務員室の壁がショーウインドーになっていて、ペルー鉄道のグッズが飾ってあった。車内販売用だ。
パタゴニアの、地球最南端のトロッコ列車で駅員の帽子を買った私は、当然買うことを考えていたが、
私には似合わない野球帽の形だったので、二の足を踏んでいた。
マチュピチュには、南ペルー鉄道を利用する。 鉄道が唯一の交通手段だ、といっていい。
前の晩を標高の低いウルバンバに泊まった我々は、インカの砦の町・オリャンタイタンボの駅からビスタドームに乗った。
天井のかなりの部分がガラス張りになっていて、切り立った渓谷の景色を眺めるには好都合だろうが、
その日は雨で、せっかくのビスタドームも水滴を眺めるためとは情けない。
は現在地です
悠久の南米 浪漫の旅 表紙
ブエノスアイレス と イグアスの滝
クスコ と 空中都市 マチュピチュ
ナスカの地上絵 と リマ
悠久の南米 とはずがたり
日本人的 南ペルー鉄道事情
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